2020 Fiscal Year Research-status Report
操縦速度を考慮した筋感覚メカニズムの解明と拡張現実空間における反力提示技術の開発
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19K12185
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田中 良幸 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (40336920)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋感覚 / 操縦速度 / 反力負荷 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は新型コロナウィルスによる影響に配慮して,昨年度に開発した「パッシブ型非連続反力提示装置」を拡張して,翌年度で計画していた「三次元仮想空間」と連動させるシステムを前倒しで構築した. 仮想空間を活用した上肢運動リハビリテーション支援システムを想定して,現時点で,Unityで作成した二種類のボール・ヒッティング課題を作成した.具体的には,上から自由落下する硬質ボールまたは大きめの柔軟ボールをラケットで連続的に跳ね返す課題と,水平方向に硬質ボールをラケットで壁に向かって打ち返す課題を作成した. 仮想空間に表示されるラケットと操縦ノブの位置は連動し,ラケットがボールをヒッティングすると反力提示装置のブレーキ・ストッパーが作動して操縦者にボール・ヒッティング感を提示する.操縦者はVRヘッドマウント・ディスプレイを装着して仮想空間を見ながら,反力提示装置に取り付けた操縦ノブを操作して課題を実行する. 健常者3名による操縦実験を行い,全ての機能が正常に動作することを確認した.そして,ブレーキ・ストッパーによる反力負荷を提示することで,リアリティと成功率が向上することを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルスによる影響はあるが,概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスに対して配慮しつつ,健常者による反力負荷知覚特性の測定と解析評価を重点的に行っていく.
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスによる影響で旅費を削減したことが理由であり,翌年度分と合わせて物品費等として使用する計画である.
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