2020 Fiscal Year Research-status Report
若者の社会貢献意欲の育成を目的としたやる気・意欲の可視化および評価
Project/Area Number |
19K12195
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
大西 厳 広島国際大学, 健康科学部, 准教授 (40290803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒生 弘史 大正大学, 心理社会学部, 准教授 (10334640)
浅野 裕俊 香川大学, 創造工学部, 准教授 (70453488)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 感性計測評価 / 感性メンタルサポート / やる気 / 意欲 / 集中力 / 観察力 / 視線計測 / 可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクト課題「若者の社会貢献意欲の育成を目的としたやる気・意欲の可視化および評価」を遂行するにあたり、令和元年度に引き続き、令和2年度も脳波以外に顕著にその特徴が出現する生体情報を獲得し、やる気・意欲レベルを向上させる外的刺激因子の特定をおこなった。 令和2年度の研究において、申請者らは被験者に非接触・非拘束の状態で人物画を模写してもらう実験を実施し、アイトラッキングによる視線情報、サーモグラフィーによる顔表面温度および心電図RR変動を解析することにより、被験者の集中レベルおよび意欲をより高精度で評価できる可能性を見出した。申請者らはこれまでの研究成果より、作業時に外部刺激としてテンポの異なる音楽を提示すると、Fastテンポ(150bpm)とSlowテンポ(75bpm)で有意な差を確認し、Fastテンポ音楽の提示が、やる気・意欲のレベルをより向上させる可能性を示唆している。今回の研究ではさらに、人物画の模写が上手な被験者と下手な被験者との特徴およびその差異を明確にし、それらを評価する指標について検討している。この成果は若者のやる気・意欲を育成していくための第一歩になると考えられる。これらの研究成果は「視線計測による似顔絵を上手に描くためのスキル抽出および集中レベルの評価」大西厳, センサイトWEBジャーナル 2020年7月号特集『期待が高まる感性計測』 http://sensait.jp/category/lecture/ において公開している。また、「アイトラッキングによる点滅効果が興味・関心に及ぼす影響」大西厳, 大坪千尋, 第22回日本感性工学会大会, オンライン開催において、人の興味ややる気を高めるアニメーション効果の要素について考察している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初令和2年度において、心理評価実験による被験者からの生体情報およびやる気・意欲の評価レベル値の獲得を完結する予定であったが、Covid-19による感染症拡大防止の対応により十分な被験者数を集めることができなかった。また、Covid-19感染症予防の観点から、実験方法の一部を再構築する必要が発生し、実験開始時期も大幅な遅れが生じてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度において Covid-19感染症拡大防止に対応した心理評価実験の環境構築を完了している。実験室の換気・空調システムの構築、アルコールスプレーの設置、マスク着用時の生体情報計測など、多くの問題点は既に解決している。また、やる気・意欲に影響を与える因子として、光環境の要素を新たに追加した実験課題に取り組んでいる。 令和3年度の可能な限り早い時期に実験を完了し、研究期間内にデータ解析、やる気・意欲の可視化、評価を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大防止の協力要請に応じ、計画していた研究旅費を使用することができなかったため。
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Research Products
(3 results)