2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Homogeneous Data Management and Visualization System for Astronomical Multi-Wavelength Open Images Enabled by a Reverse Projection Method onto the Celestial Sphere
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19K12244
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
江口 智士 福岡大学, 理学部, 助教 (40647202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白崎 裕治 国立天文台, 天文データセンター, 助教 (70322667)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | バーチャル天文台 / 公開天文データ |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19対策のための学務が著しく増えたために、本研究課題に割ける時間が大幅に減少し、開発に大幅な遅延が生じている。2019年度に導入した4台の計算ノードについて、現在の開発状況と使用しているOSの残りのサポート期間のバランスを取り、最新版にアップグレード(正確にはクリーン・インストール)した。これにより、本研究で使用する各種ライブラリを「枯れているものの中で最新版」にすることができ、今後のデバッグ作業が行いやすくなると期待される。また、国立天文台に、新たに2台の計算ノードを配備した。 2021年度は、開発の遅れを取り戻すため、各種プログラムをOSの標準機能・ライブラリだけを用い、しかも内部並列化を行わずに、非常にシンプルなものとして実装する。一方で、VOサービスからダウンロードしたファイルについては、複数同時に処理することで、システム全体の並列度を稼ぐ実装とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19対策のための学務が著しく増えたために、本研究課題に割ける時間が大幅に減少した。また、東京都への緊急事態宣言発出の影響で、2020年度に国立天文台に導入を予定していた計算ノード2台の配備と設定も遅れることになった。 2020年度に導入した計算ノードのセットアップを契機に、2019年度に導入した計算ノードについても使用するのOSの見直しを行った。現在の開発状況では、各種ライブラリの最新版を使用するよりも、OSに付属する、バグなどの情報も出揃っている「枯れたバージョン」を使用することが、我々が開発しているソフトウェアのバグの切り分けに重要だと判断した。OSの残りのサポート期間を勘案して、全計算ノードにUbuntu 20.04 LTSをクリーン・インストールした。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度までは、各VOサービスからデータ本体をダウンロードするプログラムをScala + Sparkで開発し、直接Hadoopファイル・システムに格納することを計画していた。しかし、開発自体がかなり遅延しているので、PythonによってOS標準のファイル・システムに書き出す方法にフォールバックする。このダウンロード済みデータ(画像データ)を天球座標に変換するプログラムも、Astropyを使うシンプルなものとして実装し、並列化も行わない。1つのファイルの処理の中では並列化を行っていなくても、VOサービスには処理すべきファイルが多数存在するので、同時に複数のファイル処理を走らせることで、最終的な並列化率を稼げると期待される。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、国内外の学会・研究会がすべてオンライン開催になった。そのため旅費の使用が発生しなかった。 2021年度中に従来型の現地開催になるのか、あるいはまたオンライン開催になるのか不明なため、現時点では繰越分の使用計画を立てられない。
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Research Products
(1 results)