2020 Fiscal Year Research-status Report
A study of creating comfortable domestic environment adapting personal characteristics for people with developmental disabilities
Project/Area Number |
19K12245
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
小越 咲子 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (70581180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛利 千香 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 特命准教授 (20345599)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 発達障害 / 個別支援 / 家庭内環境 / ICT / 薬茶 / 睡眠 / 学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、飲食物やストレス(快ストレス・不快ストレス)が情動、睡眠に与える影響が大きいことが分かり、漢方の知見、解析が介入に有効と考えられたため、日中行動と個人の状態に応じて配合を行うシステム薬茶システムの開発を行った。並行して睡眠に困難をもつ被験者に対し、薬茶を提供し、入眠のしやすさおよび眠りの深さの分析を行った。特に抗菌・抗ウィルス作用があるといわれる板藍根(藍染で使用される藍の根)を煎じた茶を睡眠前に飲むことが、睡眠に困難を持つ被験者に対し有効であったケースがあり、引き続き調査を行う予定である。さらに、睡眠支援システムの開発のため展望記憶情報を刺激として用いて入眠のしやすさの調査を行った。 本年はコロナ禍で環境要因が大きく変化し、オンラインで家庭内で学習を行う時間が増した。そこで家庭内で行うオンライン学習の個人特性に応じた支援方法について検討を行った。個人特性を認知的方略(防衛的悲観主義と方略的楽観主観)で分類し、学習後のフィードバックの声掛けとして、どのような言語的報酬を、どのタイミングで与えるとよいか予備調査を行った。引き続きスパイラルモデルでシステム開発を行い、認知的方略によって報酬(言語的報酬、画像)が学業的遂行にどのような影響があるか調査を行う。また、家庭内でリラックスできる小空間環境の開発と情動喚起刺激を用いて癒された気持ちで学習できる室内環境の開発を行い、生体情報と主観情報による評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で今年度は家庭内環境に大きな変化があったが、動的に環境に対応して研究を行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
飲食物やストレス(快ストレス・不快ストレス)が情動、睡眠に与える影響が大きいため、コロナ禍での環境変化に対応した、家庭内支援環境のための指標の開発および家庭内支援システムの開発研究を行う予定である。これら支援や介入についてプロトタイプを使用することで有効であったケースを抽出し、より効果的な支援方法としてデータベース化する予定である。また、家庭においてオンライン学習を用いて学習することが増えたため、個人特性に応じたフィードバックを組み込んだ学習システムの開発についても引き続き行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で旅費が利用できなかった。次年度学会発表、論文掲載費等で使用する。
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Research Products
(7 results)