2021 Fiscal Year Research-status Report
A study of creating comfortable domestic environment adapting personal characteristics for people with developmental disabilities
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19K12245
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
小越 咲子 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (70581180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 千香 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 特命准教授 (20345599)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発達障害 / 室内環境 / IoT / 個人特性 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害者の就労、就労継続をサポートするために帰宅後および自宅や教室内など屋内で心身を落ち着かせることを目的とし、家庭内環境アセスメントバ ッテリーの開発を行った。さらに開発した指標を使用し、日中の行動パターンや・飲食物情報・生体情報・ライフログから動的に室内環境を調整し学習や睡眠、情動 の状態を改善コントロールする室内環境で用いる支援機器の研究開発を行った。 具体的には、まず飲食物や視覚刺激が情動、睡眠に与える影響を調べた。飲料および視覚刺激が入眠のしやすさ、眠りの深さ、起床のしやすさに関する実験分析を行った。日々の行動分析と、脳波等生体データを用いた実験を行った結果、個人特性により適した介入が異なることが分かり、行動特性、主観アンケート調査から個人毎に適した支援につなげる指標を開発した。また、室内でのストレスを低減させるための室内の小部屋や衝立(DEN)の開発とその評価を行った。コロナ禍、家庭内においても課題をこなす必要が生じ、一人になれる空間としてDENのニーズと効果があることが分かった。加えて生体データを収集し、状態に応じてDEN内をLEDで淡い緑色に変化させる等フィードバックを行うことでストレスを低減させる機能を持たせたDENの開発と評価を行った。効果のあるケースが見られた。さらにコロナ禍、各自で生活スタイルを整えるニーズが生まれた。そこで、コミュニケーションができるIoT植物栽培植木鉢を開発した。朝起きた時に「おはよう」、「カーテンをあけて」、水が足りないときには「お水が欲しいよ」等と中の植物のアバターを植木鉢に組み込まれたモニターに表示しコミュニケーション支援を行うものであり、リラックス効果が見られた。生活支援行いながらコミュニケーション支援を行い、植物の生育状況と同時に人の行動情報、ライフログを収集できるIoT支援機器として今後の発展が期待できる仕組みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個人特性に応じた支援を行うための認知特性に関して新たな知見が得られていること、コロナ禍の状況にあった環境支援機器が導出されていることからおおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者を増やし実験を行い、その結果を分析し社会還元できる形式でまとめる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で実験協力者を依頼する生体実験が延期となったことと、コロナ禍で学会発表ができない学会があったこと
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