2023 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングに適した思考を促す学習指導モデルの開発とその実践適用
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19K12264
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
羽山 徹彩 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (00432138)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | eラーニング / 自己学習能力 / 学習データ分析 / 思考ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではeラーニングで成果を挙げている優良な学習者の受講中の思考行為を分析することで,eラーニングに適した思考を促す学習行為指導モデルの開発を目的とする. 2019年度の研究実績としては,ビデオ視聴型学習において思考活動を支援するシステムを開発し,評価実験の実施した.さらに,それら研究成果をまとめて研究発表を行った. 本研究では学習者がメタ認知スキルと段階的思考法を継続的に活用することを促すために,コンセプトマップを利用したビデオ視聴型学習支援システムを開発した.2020年度の研究実績としては eラーニング受講中の振舞いに基づいた学習者状況取得インタフェースとしてコンセプトマップ作成を伴った動画視聴型インタフェースの開発を行った.被験者実験を実施することで,開発システムの有用性を確認するとともに,実験で得られたコンセプトマップ から講義内容の理解に有効な受講中の学習者の思考行為に関するデータ取得が可能であることを確認した.2021年度は,模範的な思考行為を体現するための穴埋め式コンセプトマップを用いた動画視聴型学習を支援するシステムを実装し,評価を実施した.そのために,コンセプトマップのなかで学習内容の要点で,周囲からその内容が推定できるラベルを抽出する手法を開発した.2022年度は,昨年度までに開発してきた動画視聴型学習のためのコンセプトマップを用いた思考状況取得インタフェースと その評価結果をもとに,模範的な思考行為を体現するための穴埋め式コンセプトマップを用いた動画視聴型学習を支援するシステムを実装した.2023年度は,開発してきたシステムを実際の教育現場へ導入することで提案手法の有効性と課題について検証した.また,これまでの研究成果を国際会議(ICCE2023)で発表した.
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