2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K12267
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
村川 猛彦 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90304154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学習支援システム / プログラミング / C言語 / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに開発したシステムにより提供したプログラムは17個で,十分な学習支援ができていなかった.そこで,新規作成における動作確認や解説文推敲のコストに注意しつつ,提供するプログラムの倍増を試みた.前年度までのプログラム(通常問題)1題に対し,補充問題を1題用意した.補充問題の作成に当たっては,処理対象の数値や文字列の変更,配列参照方法の見直し,アルゴリズムの差し替え,呼び出すライブラリ関数の変更など,多岐にわたるようにした. 補充問題を円滑に実施できるよう,データベースおよびシステムのインタフェースを一部変更した.通常問題の解説において,対応する補充問題がデータベースに登録されていれば,補充問題の実施に移動するためのボタンを配置するようにした.また,問題選択画面において,補充問題の番号を「(2-a)(補)」のように表示し,通常問題と異なる色にして区別するとともに,通常問題を全て並べたあとに補充問題の並びとなるよう,問題IDの値を設定した.macOSからの利用でも不具合なくタイプできるようにし,リプレイ画面では正タイプ時および誤タイプ時に効果音を鳴らすようにして,学習支援のための機能強化に努めた. 研究代表者が担当する授業で受講生に使用してもらい,補充問題の実施を成績評価の対象に入れた授業回に実施者数が大きくなった.授業最終回の利用者評価で,「補充問題は,学習の役に立った」の質問に対し,約60%の学生から好意的な回答を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に述べた事項はおおむね達成できているため.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の目的をより精緻に達成するため,タイピング記録データの分析,および理解度評価問題(オンラインジャッジ)の結果と連携した検討を進め,学会発表・論文投稿を行っていく.
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Causes of Carryover |
当該年度においては,計画していた成果発表が行えず,その分の旅費を執行できなかった. 令和5年度は,これまでの成果を取りまとめながら,国内・海外の成果発表を積極的に行う.
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