2021 Fiscal Year Annual Research Report
Application of Multi Layer Static Pile Forced Aeration Reactor for Effective Bio-drying
Project/Area Number |
19K12378
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
金子 栄廣 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60177524)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 生物系廃棄物 / 生物乾燥 / 資源化 / 多段静置通気型反応器 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
生物系廃棄物の生物乾燥は,廃棄物中の有機物などが好気微生物反応する際に生じる発熱を利用することによって,外部エネルギーの投入を抑えつつ効率よく乾燥を行なう技術である。 本研究では,生物乾燥に広く用いられている反応器の一つである従来型の静置通気型反応器を改良した多段静置通気型反応器を提案し,これを用いることで従来よりも効率よく生物乾燥が行えることを実験ならびにシミュレーションにより示すことを目的としている。 前年度までに,従来の静置通気型反応器ならびに多段静置通気型反応器による好気微生物処理のシミュレーションプログラムを完成させホームページで公開した。また,静置通気型反応器を用いた場合と多段静置通気型反応器を用いた場合の乾燥効率の比較実験を行い,後者の方が効率よく乾燥を行えることを示した。 最終年度である今年度は,これまで通気と外気を加温した場合についてしか検討を行なってこなかった従来の静置通気型反応器を用いた乾燥実験で,通気と外気を常温で行なった場合について実験とシミュレーションを行い,両者の結果が概ね一致することを示した。これにより,公開しているシミュレーションプログラムが妥当な結果を提示出来ることをさらに裏付けることが出来た。 また,静置通気型反応器を用いるよりも多段静置通気型反応器を用いた方が乾燥効率がよいことをシミュレーションでも検証した。 今年度の研究成果2件については,いずれも第32回廃棄物資源循環学会研究発表会で発表した。
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Research Products
(3 results)