2023 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the Management of Regional Resources and Rebuilding the Collaboration Including Visitors Contribution in Protected Areas
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19K12441
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 清龍 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (50323473)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 協働 / 来訪者 / 富士山 / 多摩 / 日光 / 尾瀬 / 韓国 / 費用負担 |
Outline of Annual Research Achievements |
全研究期間における研究の目的は,①自然保護地域における地域資源の協働管理の実態を明らかにすること,②地域の協働管理に対する来訪者の貢献方法を検討すること,③自然保護地域制度と伝統的な資源管理の融合を考察,提案すること,の3点である。最終年度にあたる2023年度は海外を含め5つの国立公園において調査を企画,実施した。 まず,富士箱根伊豆国立公園富士山地域において新型コロナウイルス感染症の行動規制が撤廃された7,8月の開山期の登山者意識調査を実施し,地域の課題解決の手段としての費用負担の意識を含めた結果について地域の協議会で報告した。次に,秩父多摩甲斐国立公園多摩地域は5月に現地視察を行い,公園区域内の生活,生業を含めた文化の情報発信について検討を行った。さらに,日光国立公園では10月に開催された協議会において,来訪者の費用負担によって地域循環経済の形成やモニタリング費用の捻出が可能となることを話題提供,議論し,3月に那須地域で開催されたセミナーにおいても議論の機会を持つことができた。加えて,尾瀬国立公園では,尾瀬の自然保護に貢献できる体験企画に対する来訪者の参加意向を把握し,結果をとりまとめて3月の地域協議会において報告を行った。そのほか,3月には韓国全州にある国立公園局(KNPS; Korea National Park Service)においてインタビュー調査を実施し,同国では国立公園の有料化への動きがあまり見られず,むしろ無料化してきたことなど,現在の最新の動向について把握した。 なお,新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行したのは2023年5月8日であり,研究代表者の感染,発症などがあり,対面型の一部の調査企画を断念,中止した。しかし,オンラインによるインタビュー調査などで代替するなどして,当初の研究目的を達成した。
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Research Products
(4 results)