2019 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical construction and practical research of ecological economics on capital base and throughput resources
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19K12456
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
倉阪 秀史 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (20302523)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 持続可能性 / エコロジカル経済学 / 資本基盤 / 通過資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
資本基盤と通過資源を区別し、資本基盤を健全に保つための労働をケア労働として、新しい価値を生み出す生産労働と区別する経済理論の構築に取り組んだ。国際エコロジカル経済学会で報告した内容をもとにして、下記の論文が公刊された。Hidefumi Kurasaka(2019) “Notion of capital bases: What lessons are learned about ecological economics from Japan’s experience as a population declining society?”Rappaport=Gonzalez eds. Ecological Economics and Social-Ecological Movements. Science, policy and challenges to global processes in a troubled world, Universidad Autonoma Metropolitana, pp.57-70 また、2019年9月にカンボジアで開催されたASEAN環境デー会議において、招待講演を行い、資本基盤の考え方も含めた発表を行った。さらに、下記の論文が受理されて公刊待ちとなっている。倉阪秀史(2020)「資本基盤のケア労働と人口減少社会の持続可能性」『地球環境』(in press)さらに、2019年8月の環境経済・政策学会で以下の口頭発表を行った。倉阪秀史、馬上丈司、浅井綾介、石塚郁海、江原荘麻、中村巧(2019)「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を巡る課題と政策-農業委員会全国調査結果から-」なお、2020年9月に開催予定だった国際エコロジカル経済学会に論文発表の申し込みを行ったが、コロナウィルスのため開催が延期された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英文査読付き論文1が公刊され,和文査読付き論文1が受理されており、初年度は概ね順調に進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、9月にイギリスのマンチェスターで開催される予定であった国際エコロジカル経済学会(隔年開催)がコロナウィルスのため1年間延期されることが決定されている。その代替となる国際学会を見つけることも難しいため、海外旅費については最終年度で使用することとしたい。
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Causes of Carryover |
海外旅費については先方持ちで招待を受けたため、使用しなかった。人件費は、翻訳経費(その他)の分に計上されている。次年度使用額については、現在執筆中の書籍Economic Theory of Capital Basesのネイティブチェック代として使用する予定。
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Research Products
(3 results)