2021 Fiscal Year Research-status Report
Exploring the underlying causes of deforestation in post-conflict societies using GIS
Project/Area Number |
19K12487
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
東 佳史 立命館大学, 政策科学部, 教授 (40361290)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 森林伐採 / インドネシア・アチェ州 / カンボジア / OSINT / GIS / 紛争後の社会 / 平和構築 / 環境と開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は露宇戦争によって注目されているOSINT(オープンアクセス情報)であるGISデータとDroneによる空撮情報を同期させて紛争後社会の森林伐採の現状を、時系列的に、および現在進行形で可視化しようとする実証研究である。紛争後社会であるインドネシア・アチェ州とカンボジア西部3州(バッタンボン州、ウッドー・ミアンチェイ州とプレア・ビヒエール州)にて調査を進めている。両調査地域の GIS データは Landsat-5 TM, Landsat 7-ETM Landsat 8 OLI などOSINT(オープンアクセス情報)を利用し紛争前後の時系列的に沿って解析し、アチェ州ではシャクアラ大学と共同でドローンによる空撮調査とGIS 画像解析を行い、同様にカンボジアではプノンペン大学工学部と共同でバッタンボン州、ウッドー・ミアンチェイ州、プレア・ビヒエール州アンロン・ベン郡でのドローン調査とGIS 画像データ解析を始めた。上記調査地では紛争終結後に急激な森林伐採が進行していた。その主要因は和平後、定職のない除隊兵士や他州からの土地なし農民が侵入し伐採を行う森林減少よりも深刻な作為的な森林保護地区外しによって大規模な森林伐採とプランテーション拡大が地元自治体によって組織的に行われている実態をランドサット等のGISによって紛争前後の経年的に把握し、より高性能なドローン空撮によって現在進行形の森林減少とプランテーション拡大を高精度に把握・分析しようとしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid19による渡航制限によって現地での迅速なドローン計測と統計データ収集の為、現地共同研究者が院生等を雇用して行う遠隔調査によって計画を進める必要が生じたが2021年度は不可能であった。両調査地域の GIS データを Landsat-5 TM, Landsat 7-ETM Landsat 8 OLI などOSINTO(オープ ン GIS データ等)を紛争前後の時系列的に沿って整理し調査地区でのドローン撮影を始める必要があったがアチェの2県のみに終わった。 アチェ州ではシャクアラ大学とドローンによる空撮調査と GIS 画像解析を行い、同様にカンボジアではプノンペン大学工学部・カンボジア工科大学とバッタンボン州、 ウッドー・ミアンチェイ州、プレア・ビヒエール州アンロン・ベン郡のドローン調査と GIS 画像データ解析を始めたがDroneによって補足する必要があった。GIS に よって両調査地における紛争前後の時系列での森林減少を可視的に検証し、調査時点での遠隔地森林伐採の現状についてはドロー ンによる空撮を試みるのが本研究の主目的であったがCOVID19による出張不可で遠隔を余儀なくされ困難を伴っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度中に現地調査によるDrone空撮を行い、研究成果の英語著作を3本執筆予定である。上記調査地では紛争終結後に急激な森林伐採が進行しており、自然保護地区指定にも関わらず、急激に林野火災が拡大している現状は報告されてこなかった。その主要因は和平後、定職のない除隊兵士や他州からの土地なし農民が侵入し伐採を行う森林減少よりも深刻な、作為的な森林保護地区外しによって大規模な森林伐採とプランテーション拡大が地元自治体によって組織的に行われている実態をOSINTO(ランドサット等のGISデータ)によって紛争前後の経年的に把握し、より高性能なドローン空撮によって現在進行形の森林減少とプランテーション拡大を可視的に把握・分析する事に繋げたい。
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Causes of Carryover |
COVID19によって海外出張が不可能となった為、1,049,710円生じた残額は今年度8月のアチェ現地調査と12月のカンボジア調査で執行予定である。
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Research Products
(4 results)