2020 Fiscal Year Research-status Report
日本・韓国・台湾における外国人労働者政策と地方自治体の役割に関する国際比較研究
Project/Area Number |
19K12497
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
佐野 孝治 福島大学, 経済経営学類, 教授 (10245623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 雄一 福島大学, 行政政策学類, 教授 (10302316)
坂本 恵 福島大学, 行政政策学類, 教授 (90302314)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外国人労働者 / 移民 / 多文化共生 / 地方自治体 / 韓国 / 台湾 / 日本 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は、日本・韓国・台湾を国際比較することにより、経済成長・社会発展と外国人労働者の人権を両立させていくための、持続可能な外国人労働者受け入れシステムをいかに設計するか、また地方自治体は何をすべきなのかを実証的に明らかにすることである。 令和2年度は、コロナ禍のため、韓国、台湾、ベトナムなどへの調査だけでなく、国内調査も不可能となったため、調査の分析ととりまとめを中心に研究を進めた。 まず、佐野孝治「地域活性化に向けた外国人労働者の受入れに関する日韓比較」『NETT』109号、2020年9月で、外国人受け入れ制度の日韓比較を行った。次に、佐野孝治「韓国江原道における外国人住民の現況と支援システム」『福島大学地域創造』第32巻 第2号、2021年3月では、令和元年度の調査をもとに、報告書をまとめた。さらに、佐野孝治「厳しさ増す韓国経済の行方」『現代の理論』2020年夏号、2020年7月で、外国人受け入れの前提条件ともなる韓国経済について分析し、まとめた。 続いて、ふくしま国際施策推進プラン有識者会議や南相馬市外国人材活用推進協議会などで委員として、政策提言や講演を行った(佐野孝治「外国人と一緒に働く時代 考え方の違う外国人と働くコツ」南相馬外国人活躍推進協議会、2021年3月11日)。また、研究分担者の坂本恵も、奈良県議会の依頼で「外国人労働者とともにつくる奈良の未来」というテーマで、2021年1月25日に講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度の国内外の調査をもとに、論文3本の研究成果を上げるとともに、委員会等で研究成果を政策提言の形で活かしているという点では順調だったといえるが、コロナ禍により、韓国、台湾、ベトナムなどへの調査だけでなく、国内調査を中止せざるをえなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
持続可能な外国人労働者受け入れシステムの制度設計を行うとともに、「多文化共生」のための、国、地方自治体、NGO、企業などと連携した総合的プランを策定するための準備を行う。 但し、今年度も、新型コロナウイルス感染拡大のため、当初予定していた韓国、台湾、ベトナム、日本国内の実態調査が困難になり、研究に大幅に支障が生じる可能性がある。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、韓国、台湾、ベトナムの調査、さらに国内の追加調査ができなかった。次年度の使用計画として、新型コロナウイルスの終息を待って、韓国、台湾、ベトナム、日本での調査を実施する予定である。さらに、研究成果の出版のための印刷費として使用する予定である。
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Research Products
(3 results)