2021 Fiscal Year Research-status Report
A research on global leather industry designating Santa Croce as a starting point
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19K12510
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
西村 祐子 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (80276451)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | leather industry / branding / Japanese leather |
Outline of Annual Research Achievements |
1)研究実施計画に基づき2019年度より進めてきた一般読者向けの著書「変貌するファッション倫理―皮革とブランディングのいま」(岩波新書、2022年度刊)が入稿の段階である。 これは夏期に出版の予定であり、一般向けの書籍として汎用性が高く、研究成果を一般に普及させるための書籍としてきわめて重要である。今後はこの書籍を使い、広く日本の皮革産業への危機感や産業全般のブランディング戦略についての研究へと発展させ、メディアなどでも取り上げられる戦略をたててゆきたい。2)2022年度から英国ノースハンプトン大学皮革研究所のメンバーを中心とした皮革研究の3)2022年度に英国の皮革研究者らの間で共同研究計画が持ち上がり、国際比較による社会史としての皮革史研究プロジェクトへの参加要請があり受諾した。この為、現在本年度中にZoomによるセミナーでの発表を含め、論文としては2022年度から2023年度に英語論文を2本程度完成させる予定である。 4)2021年度には大学の紀要に英語論文「The Transformation of Consumer Ethics and Lifestyles of Millennials and Gen-Z: A Study of The Luxury Leather Brand Market」および論集に「THE UNCERTAIN FUTURE OF THE JAPANESE LEATHER INDUSTRY. CAN ‘BRANDING’ SAVE IT? 」を出版した。 5)今年度は日本の近世の皮革産業とマーケットの繋がりを欧州、特に英国のそれと比較する論文を数点執筆つつ現地調査として南米と北米を射程にいれてゆくことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍下で現地調査はできなかったものの、懸案であった岩波新書の刊行がようやく2022年度夏に可能となる見込みとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
英国のノースハンプトン大学皮革研究所の研究チームとの共同研究による出版に注力する。 2022年度後期以降は現代の皮革産業におけるブランディングのプロセスにかかわるネットワーキングの現状を現地調査をおこないつつ進めてゆく。 刊行される岩波新書による拙著を中心とした講演活動などを日本の各地で進めてゆく。
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Causes of Carryover |
本年度前半に出版見込みの著書の編集補助として支出の予定があり、7-8月には欧州への研究調査旅行が予定されており、前年度支出できなかった分はすべて本年度に使い切る予定である。
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