2021 Fiscal Year Research-status Report
Study on sustainable local management in aging fishing communities
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19K12532
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
吉野 馨子 (谷垣馨子) 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (70448918)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 三陸 / 漁村 / 高齢者 / 沿岸資源 / 記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も、コロナ禍のために現地調査を行うことができず、予定通りの活動はできなかった。 地域の状況について、電話やメールを通して把握をおこなった。現地では祭礼や獅子振りなどの行事はおこなわれておらず、社会福祉協議会による高齢者の集まり等も自粛が続いていることが明らかとなった。 地域でのこれまでのヒアリングの中から、地域の歴史を物語る内容について、テープ起こしをおこない、地域の人たちの生の声を浮かび上がらせる形での冊子づくりを進めている。2021年度は、地域の歴史や船づくりなどについてのインタビュー4本のテープ起こしを行い、現在編集作業中である。小冊子は地区世帯に配布するとともに、道の駅などでの配布やネットへのアクセスも可能な形としていく予定である。 また、地域の人々にとって沿岸資源は非常に重要である。とくにウニ、アワビは重要な漁獲物であるが、そのえさとなるコンブは現在大きく減少しており、いわゆる磯焼けを起こしている。海の恵みのもとであるコンブの重要性や、その状況を広く理解してもらうことも意図し、こんぶの利用しない廃棄部分を用いた特産品づくりについて、企業とも連携しつつ検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度もコロナ禍のために現地に行くことができなかった。非常に高齢化が進んでいるうえに、調査地域ではコロナ患者がまだ一名も出ていないため、コロナへの忌避感が非常に強いためである(同市内に居住する人でも、コロナが発生している中心部に住む親族は訪問を控えるような状況が続いている)。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のような状況から、2022年度もいつから訪問できるようになるかは定かでない。訪問できない場合は、 1)電話やメール等をとおした間接的な現地調査の継続 2)これまでの調査結果を整理し、地域に返していくこと 3)コンブを用いた地域特産品づくりの模索 4)地域住民とともに、参考となるほかの活動地域への訪問 等の取り組みを考えている。
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Causes of Carryover |
2021年度はコロナ禍のために現地調査をおこなうことができなかった。2022年度は遠隔でも可能な活動(小冊子の作成と配布や地域産品開発等)を行う予定。また、コロナの状況を見つつ、現地には入れないとしても、周辺地域の調査や打ち合わせを実施する見込み。また、先進地域の訪問等も検討。
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