2022 Fiscal Year Research-status Report
辺境観光地域における社会的DMO成立要件に関する観光経営社会学的分析
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19K12549
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
越智 正樹 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (90609801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 侑介 北海道大学, 大学院国際広報メディア・観光学院, 准教授 (00743238)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会的価値 / DMO / 辺境 / 観光社会学 / 観光経営学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は当初計画では昨年度が最終年度であったが、2020年度にコロナ禍の影響により、沖縄県(研究代表者)および札幌市(分担者)からの移動に大きな制限がかかったのと同時に、調査対象として想定する観光関連団体の協力を得ることも極めて困難となったために、1年間調査を完全停止したため、昨年度が実質的に2年度目となって現地調査を行った。今年度はその成果の取りまとめを主軸にした活動を行った。 今年度は、当初計画では2年度目に予定していた「共同研究会(東京)」を、状況の変化に即して形式を修正しつつ、沖縄県内で実施した。タイトルは「科研費助成研究報告会 DMOの社会的役割を考える」と題し、研究代表者と分担者がそれぞれ「DMOの社会的役割の概念整理」「八重山と知床のDMO関連組織の現状と課題」と題した成果報告を各30分程度行うと共に、研究チーム外の研究員および実務担当者を交えたパネルディスカッションを行った。会の録画物は、Youtubeにて限定公開(リンクをお知らせした方のみ視聴可)している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この2年間は「遅れている」と報告してきたが、今年度はようやく研究報告会を行うことができ、その録画物のYoutube公開も行うことができた。ただしこれは一般参加者の発言(質疑応答時)も録画されているため、限定公開(リンクをお知らせした方のみ視聴可)としている。そこで、より広く一般に公開するための発刊物の準備を進めたが、代表者と分担者とで協議した結果、その発刊に際してはより最新の状況も含めるべきと判断し、そのための追加調査を行うこととした。このため「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」に書いたように、対象としてきた地域(八重山、知床)の最新の状況(特にコロナ5類移行以降のDMO的団体の活動とそれらを取り巻く状況)についての追加調査を行う。その結果を含めて、今年度行った研究報告会の成果を発刊物として取りまとめ、広く一般に公開する。
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Causes of Carryover |
2022年度に研究成果報告会を行ったが、その成果物の取りまとめに際して、対象事例の最新の状況(特にコロナ禍後状況)についても追記するために、2023年度に補足調査を追加し、かつ執筆・発刊作業を行うことにしたため。
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