2020 Fiscal Year Research-status Report
Economic effect and social cost of IR (Integrated Resort) that casino is core
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19K12560
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
佐々木 一彰 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (20329915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 信盛 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (70772664)
中條 辰哉 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (90411470)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カジノ / 統合型リゾート / ホスピタリティ / ギャンブル / Integrated Resort / 観光振興 / 経済的効果 / 社会的コスト |
Outline of Annual Research Achievements |
カジノを核とするIR(統合型リゾート)の経済的効果と社会的コストについての研究を遂行するために経済的効果については2020年12月3日に第6回OOA新研究会「マカオと日本のIR状況」についてZOOMで報告を行った。本報告は日本におけるIR候補地がすべて湾岸エリアにあることを鑑み、マカオにおけるIRが湾岸エリアに存在し海路より入出国がほぼ行われていた実態と照らし合わせ報告を行った。またマカオのIR事業者が日本のIRに参入を希望していることも併せて報告を行った。一方、社会的コストについては2021年1月26日には警察政策学会、ゲーミング政策部会において米国元FBIのJames Stern氏に「日本におけるカジノ実現に向けた治安上の諸対策」について通訳を入れて講演をいただきオンライン(WEBEX)で国際シンポジウムを開催した。日本においてはカジノ事業者における背面調査(犯罪組織とつながりがあるかどうか)についていままで経験をしてこなかったので大きな関心となってきている。その点を考え既に背面調査を行ってる(行ってきた)James Stern氏に米国の経験を踏まえ日本の状況にいかに適応させるかについてに焦点をあて話していただきその内容についてオンライン上で活発に質疑応答がなされた。また、分担研究者である大谷氏は社会的コストの観点より「ギャンブル研究の誠実性ー海外文献レビューから規範を模索する」について査読付き論文を刊行し、同じく中條氏は経済的効果の側面から現在注目されつつある「ゲーミング産業のオンライン化」についての複数の査読付き論文を刊行しており同時にコロナ渦における統合型リゾートの現状についても研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの蔓延のため実態調査がほとんどできず、海外との交流もほとんどできなかったために定量的なデータ、そして特に定性的なデータが入手困難になり研究者同士の意見の交換も不可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も新型コロナウィルスが完全に終息することはないと思われ海外渡航等難しく実態調査にも困難をきたす可能性が大きい。しかしながら現地での定量的なデータの入手、定性的なデータの入手を、および海外の研究者との意見交換をオンラインの活用し行い研究を遂行したい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延のため実態調査ができず海外との交流も途絶えたために次年度使用額が生じた。今年度は積極的にオンライン機器そして既に存在するデータを購入し、それらを分析するための適切なソフトを購入することによって実態調査を行いたい。
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Research Products
(5 results)