2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K12567
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
奥 健太 龍谷大学, 先端理工学部, 講師 (70551555)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 推薦システム / 観光スポット推薦 / 観光ルート推薦 / 観光地推薦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、観光資源の特徴の一つとして景観特徴に着目し、景観ベースの観光情報推薦の問題に取り組む。 2021年度は、前年度までに取り組んできた(a)観光スポット推薦システム、(b)観光ルート推薦システム、(c)観光地推薦システムを組み合わせた観光情報推薦システムについて検討した。特に、観光スポット、観光ルート、観光地の各種観光資源の特徴に合った楽曲を推薦するシステムについて検討した。これらの観光資源と楽曲とを関連付けるための手がかりとして、本研究課題の中心的要素である景観特徴に着目している。具体的には、観光スポット、観光ルート、観光地について、得られる外部情報を基に景観特徴化を行い、これらの景観特徴に対する感情特徴を推定する。同様に、楽曲についても感情特徴を推定し、これらを関連付けることで、各種観光資源の景観特徴に合った楽曲を推薦するシステムについて検討した。なお、この研究課題の一部は、現在、産学連携の一環として議論を開始している。 さらに、2021年度は、前年度に実施した(d)コンテンツツーリズムに向けた観光情報推薦システムについても検討した。本研究課題では、コンテンツツーリズムに向けた観光情報推薦システムとして、例えば、アニメ作品や映画作品中のシーンに現れる景観や、楽曲の印象に合った景観を巡る観光などを支援するシステムを目指している。2021年度は、前年度に引続き、このシステムの一環として、映画やアニメ作品、楽曲、動画等と観光情報との関係性分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度では、景観ベースの観光情報推薦システムの研究課題の一部を産学連携の一環として議論を開始することができた。さらに、前年度に検討したコンテンツツーリズムに向けた観光情報推薦システムの研究課題についても引続き取り組むことができた。ただし、コロナ禍において、研究費執行や成果発表が計画通りには進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に新たに検討を開始したコンテンツツーリズムに向けた観光情報推薦システムの課題に、2022年度も引続き重点的に取り組む。コンテンツツーリズムとは、映画や漫画、アニメ、音楽などさまざまなコンテンツの舞台である土地を訪れる観光行動のことである。この観光行動には、例えば、アニメ作品や映画作品中のシーンに現れる景観や、楽曲の印象に合った景観を巡る観光なども含まれる。このような考え方を基に各種コンテンツと景観との関係データを用いることで、本研究課題で取り組んでいる景観ベース観光情報推薦の問題をより多角的に分析することができる。前年度と同様に、出張旅費および人件費・謝金に充てていた分をクラウドソーシングや業務委託等に回す形で、これらの予算を拡充させる。拡充させた予算で、クラウドソーシングや業務委託により各種コンテンツと景観との関係データの収集を実施する。コンテンツとして映画や漫画、アニメ、楽曲、クラシック楽曲、書籍、動画などを対象としている。これらのコンテンツと景観との関係データを収集する。関係データとして、コンテンツ-景観関係データに加え、コンテンツ-感情-景観関係データ、コンテンツ-パーソナリティ-景観関係データ、コンテンツ-コンテキスト-景観関係データなどを収集する。上記の課題については、研究協力者(大学院生および学部生複数名)と連携しながら遂行する。 さらに、2021年度には景観ベースの観光情報推薦システムの研究課題の一部を産学連携の一環として議論を開始することができた。2022年度はこの課題の議論を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
前年度と状況が変わらず、コロナ禍において出張旅費および人件費・謝金を執行する機会が大幅に減少した。そのため、次年度使用額が生じた。このことを受け、その分の費用をデータ収集に充てることが可能となった。データ収集には、多くの人による判断が必要になることから、クラウドソーシングや業務委託により依頼する必要がある。申請時から、データ収集やデータ整備、システム評価等の予算を充てていたが、出張旅費および人件費・謝金に充てていた分を回す形で、これらの予算を拡充させる。拡充させた予算で、クラウドソーシングや業務委託により各種コンテンツと景観との関係データの収集を実施する。コンテンツとして映画や漫画、アニメ、楽曲、クラシック楽曲、書籍、動画などを対象としている。これらのコンテンツと景観との関係データを収集する。関係データとして、コンテンツ-景観関係データに加え、コンテンツ-感情-景観関係データ、コンテンツ-パーソナリティ-景観関係データ、コンテンツ-コンテキスト-景観関係データなどを収集する。
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