2019 Fiscal Year Research-status Report
デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証ー沖縄県を事例にー
Project/Area Number |
19K12581
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
金城 盛彦 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (30317763)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 沖縄観光 / 県外国内客 / リピータト率 / プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント:PPM |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題、「基盤研究(C)(一般)課題番号:19 K12581デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証-沖縄県を事例に-」の申請に際し、調査設計に関しいくつかのWebマーケティング会社との間で、調査票の設計について協議を行いました。特に問題になったのは、本研究の要である対象年度中に2度以上、当地を訪れた県外国内客を把握、峻別する質問についてで、単純に「Q1.〇〇年の間に、県外国内旅行に出来かけたから」→「(Q1.Yesの回答者に対し)Q2.〇〇年の訪問を含め訪問先を訪れたのは何度目か?」の設問の組合せで、調査の意図は反映可能と思いましたが、IDと回答のマッチング等、Webマーケティング会社特有の制度および料金上の理由により、実施に至るまでの調整を完遂出来ませんでした。 その後は、並行して行っていた「基盤研究(C) (一般)課題番号:16K02073産業連関法による沖縄観光の内包型資源・環境負荷およびフットプリントの推計」の研究成果に基づき申請した、国際研究交流基金の再委託先に選定され、通常の教務・学務やその準備に忙殺された結果、その先の調査票に関する調整を進めることは出来ませんでした。 しかし、そのような中でも、年度中盤から後半には指導ゼミの学生が、学会発表の際にWebモニターの利用を希望したため、指導を兼ね再び、いくつかのモニター会社と接触、うち使用に耐えそうな会社とは急ぎ、今年度の予備、本調査の実施に向け協議を続けている状況です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題「基盤研究(C)(一般)課題番号:19 K12581デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証-沖縄県を事例に-」の申請にあたり、計画に即し、Webマーケティング会社と接触、調査設計を協議しました。問題になったのは、研究の要の対象年度中に2度以上、当地を訪れた県外国内客の把握、峻別を質す設問でした。単純に「Q1.〇〇年に、県外国内旅行に出来かけたか」→「(Q1.Yesの回答者に対し)Q2.〇〇年の訪問を含め、訪問先を訪れたのは何度目か」の組合せで、その意図は反映可能と思ったものの、IDと回答のマッチング等、モニター会社側の制度や料金等の制約も有り、調整を未了に終わりました。 その間に、並行し行っていた「基盤研究(C) (一般)課題番号:16K02073産業連関法による沖縄観光の内包型資源・環境負荷およびフットプリントの推計」の研究成果を踏まえ申請した、国際研究交流基金の再委託先に選定されました。交流は「内包型原単位法によるハワイ観光の二酸化炭素排出分析」をテーマに、米国議会立の「東西研究センター(EWC)」や「ハワイ州産業経済開発局(DEBET)」、「ハワイ州観光局(HTA)」等と行と共に、日本では著名な16K02073の研究で確立した手法を、ハワイ州や米国などに紹介する意図の下行われ、2020年初頭に渡航、EWC Public Seminarの形で研究成果を報告するなど、一定の成果をあげることが出来ました。 2019年度はよって、学務・教務と研究交流の準備に追われ、19K12581の研究は調整未了の状態で終わってしまいました。そのような中でも、年度中盤、後半にはゼミの学生の指導を通じ、更にいくつかのWebモニター会社と接触、使用に耐えそうな会社とは急ぎ、今年度の予備、本調査の実施に向け協議を続けている状況です。
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Strategy for Future Research Activity |
「基盤研究(C) (一般)課題番号:16K02073産業連関法による沖縄観光の内包型資源・環境負荷およびフットプリントの推計」も、その研究成果に基づき申請した国際研究交流基金の再委託も終えたため、本年度は、本研究課題「基盤研究(C)(一般)課題番号:19 K12581デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証-沖縄県を事例に-」に専念します。 まず、昨今の社会情勢は踏まえつつも、昨年度分の遅れを取り戻すため、昨年度中盤に学生の指導を通じ発掘した会社や、一昨年度、さらには昨年度の初頭に調整を図り不調に終わったWebモニターの会社とも再度連絡を取り、当初の予定に従い、プリ・テストを兼ねた意見交換を再開します。その上で、計画に基づき、計上した費用で可能な最大サンプル・サイズ(300~)のプレ・テストを,夏季休業)に実施します。ただし、現在、先行して協議を進めている会社は、調査準備の多くを依頼者が行う一方で、安価な調査が可能です。モニター調査の経験はあるため、計画を若干変更し、今秋までを目途に、可能であれば予備調査を数回行おうと思います。これは、本調査の精度を上げるためには望ましい変更と考えます。 予備調査の結果を踏まえた上で、本年度第4四半期には本調査を行うなど、計画を四半期毎に前倒しすることで、遅れを取り戻したいと思います。ただし、3年目は2年目に実施した本調査をスクリーニングデータに遡り、再活用する形で分析を深化させるなど、計画で「本調査の遅延やミスを防ぐため,2019年度は敢えてプレ・テストに専念します。」と宣言している通り、本調査の精度を保つためにも、相当程度余裕のあるスケジューリングをしているため、元々、遅延による調査結果への影響は大きくならないことが予想されます。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、いくつかのWebモニターの会社と行った初年度の計画遂行のためのプリ・テスト兼協議が不調に終わり、同時に、「基盤研究(C) (一般)課題番号:16K02073産業連関法による沖縄観光の内包型資源・環境負荷およびフットプリントの推計」も、その研究成果に基づき申請した国際研究交流基金の再委託に選定され、平時の学務・教務に加え、その準備に多くの時間を割かざるを得なくなり、本研究課題、「基盤研究(C)(一般)課題番号:19 K12581デスティネーション・マーケティングにおけるPPMの有為性の検証-沖縄県を事例に-」の遂行にほとんど着手し得なかったことに因ります。 今後は、「今後の研究の推進方策」に則り、本調査の精度を落とすことの内容に留意しながら、四半期の計画を一期ずつ前倒しすることで後れを取り戻そうと思います。よって、移時期を除き、経費を用いて実施する研究内容に変更はないため、予備調査、本調査と、計画に則り順次、予算使用を進めて行く予定です。 ただし、その際は再び、契約を行うWebモニターの選定からやり直し、たとえば昨年度、学生の指導を通じて知った、調査設計などのサービスを簡略化し、依頼主の裁量を増やす代わりに、調査費を抑えるといった会社などからも、見積を取り、予算の効率的な執行を心掛けたいと思います。
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