2021 Fiscal Year Annual Research Report
包摂的観光戦略の構築:国際観光都市におけるオーバーツーリズムの分析を通して
Project/Area Number |
19K12594
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
阿部 大輔 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50447596)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オーバーツーリズム / 包摂的観光 / 持続可能な観光 / 宿泊施設 / 国際観光都市 / 観光マネジメント / DMO / ジェントリフィケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、環境のテーマパーク化と地区コミュニティの協働の程度の差を特定し、観光活動を制御するアプローチが都市の持続性を担保し、地域経済や雇用を含めて住民の総合的な生活の質の向上に寄与しうることを明らかにすることを目的に研究を進めた。また、covid-19の世界的蔓延により急激な変化を余儀なくされた観光地経営の現状について基礎的なリサーチを行い、オーバーツーリズムのインパクトを相対化することを試みた。研究成果としては、2020年に研究成果として出版した阿部大輔(編)『ポスト・オーバーツーリズム 界隈を再生する観光戦略』、学芸出版社、2020、の内容をもとに、日本建築学会大会(東海)都市計画部門パネルディスカッション『ポスト・コロナに向けての観光地域の再生戦略』への論文発表ならびに登壇(「オーバーツーリズムから学ぶ持続可能な観光政策」)、日本建築学会都市計画委員会グローカル景観デザイン小委員会の公開研究会「ウィズ・アフターコロナの景観ビジョンとアプローチ」への登壇(「変容する景観の「地模様」:海外諸都市の取り組みから」)、千里ライフサイエンス振興財団での講演(「オーバーツーリズムからの教訓:パンデミック後の観光を問う」)、日本都市計画学会誌(都市計画)への論説投稿(「オーバーツーリズムと消費される景観」)、観光学術学会誌(観光学評論)への論説投稿(「ポスト・オーバーツーリズム期の観光政策の展望 都市デザインの視点から」)などが挙げられる。
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