• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

インバウンドの振興と地域発展の相互補完的関係-ソーシャル・キャピタルの視点から

Research Project

Project/Area Number 19K12598
Research InstitutionKyushu Sangyo University

Principal Investigator

千 相哲  九州産業大学, 地域共創学部, 教授 (40287909)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords観光の質 / 地域力 / 持続可能な観光
Outline of Annual Research Achievements

「インバウンドの振興と地域発展の相互補完的関係―ソーシャル・キャピタルの視点から」がテーマで、国際観光における地域社会の役割と連携はどうあるべきかについて検討することを研究の目的である。
コロナ禍によって地方の経済が大きなダメージを受けている中、地域では持続可能な観光の重要性を再認識するきっかけにもなったが、観光による地域発展のあり方と持続可能性、そしてソーシャルキャピタルの視点を取り入れたインバウンドの振興について研究を進めてきた。
研究成果は、「インバウンド観光の振興と持続可能な観光の発展ーコロナ禍後を見据えて」 (単著 2020年12月 東アジア研究(第28号) 71-85)を発表し、「新たな価値観への対応を」(西日本新聞、6月14日)を寄稿した。
論文では、拡大しているアジアの巨大観光マーケットへの攻略は、観光による経済的効果のみならず、社会文化効果などが期待でき、多様な視点からのアプローチが必要であることを踏まえ、訪日外国人旅行においては、コロナ禍後を見据えてマーケットの多角化とともに地域、住民、観光客がともに満足する観光振興のあり方として持続可能な観光発展を図ることが重要である点について論じた。
寄稿記事では、観光の目的と手段を重視するニュー・ノーマル時代への移行が本格化するが、受入側では、地域資源を活用し、観光客数ではなく、観光の質を高めることが大切になること、同時に防疫の徹底、衛生情報の発信、オンラインや非対面サービスがより重要になることについて論じた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

県を跨ぐ移動制限が続いていたため、現地調査計画が上手く立てられなかった。その結果、調査予定の北海道根室市でのフィールドワークができていない。今年度に実施予定の韓国釜山市と併せて実施を試みる。

Strategy for Future Research Activity

現時点では調査の見通しが立たないが、これまで調査が実施できた対馬と福岡市(今年に実施予定)の調査結果と文献調査の結果をまとめる予定である。また、インバウンドが止まっている状況であるが、ビフォーコロナ~ウィズコロナ~(アフターコロナ)におけるインバウンドへのまなざしが大きく変化していることやインバウンド振興における地域社会の役割が見直されている点にも着目し、本研究の目的である持続可能な地域発展に求めれれる住民関与型のインバウンド促進のあり方を明らかにしていく。

Causes of Carryover

本研究計画では、旅費が経費の多くを占めているが、昨年度はコロナの影響で現地調査が実施できなかったため、次年度使用額が発生した。
今年度では、昨年実施できなかった根室市での調査と今年度予定の韓国・釜山での調査を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] インバウンド観光の振興と持続可能な観光の発展ーコロナ禍後を見据えて2020

    • Author(s)
      千 相哲
    • Journal Title

      東アジア研究

      Volume: 28 Pages: 71-85

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi