2020 Fiscal Year Research-status Report
Politics of Gender Quota: Institutionalization or Backlash?
Project/Area Number |
19K12604
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
申 キヨン お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 教授 (00514291)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | クオータ / 韓国 / ジェンダー / 女性議員 / 政治代表性 / 政治資金 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、議会のジェンダー公平な代表性を確保するために導入されたジェンダー・クオータ(女性候補者割当制)の効果とその制度が女性の政治的代表性に及ぼす影響を韓国の事例により分析するものである。1年目にはクオータ制度の運用実態を把握することを目的として法制度に注目して研究を行った。 2年目になる2020年度には、ジェンダー・クオータ制度の効果をとりわけ女性議員の政治キャリア及び議会活動を中心に分析することを目指した。研究方法としてはソウル市でフィールドワークを実施することを計画した。しかし、コロナ状況による政府の方針によって海外出張ができなくなり、女性議員に対する聞き取り調査は実施できなかった。その代わりにオンラインデータ収集、1年目に収集したデータの分析を中心に研究を行い、英文投稿論文の執筆した。8月にInternational Political Science Reviewに投稿し、11月に「修正後再提出」の結果が出たため、再投稿を目指して修正を行なった。 また、海外学会が中止、延期となったため計画通りの学会報告は叶わなかったが、国際的な研究交流のために、オンラインウェビナー等を通じて研究交流を続けることができた。今年度の旅費は次年度に繰り越して最終年度に韓国でのフィールドワーク及びインタビューの実施を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ状況による政府の方針によって海外出張ができなくなり、女性議員に対する聞き取り調査は実施できなかった。また海外学会での研究報告や研究交流が難しくなったからである。その代わりに収集したデータの分析や、オンラインデータの収集、論文執筆に力を入れた。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目にはコロナ状況への対応も慣れており、対面またはオンラインでインタビュー調査が可能になりつつある。可能な範囲で韓国でフィールドワークを実施して、遅れていた議員へのインタビュー調査を進める予定である。女性議員の政治キャリアを分析して政治キャリアのパターンを分類し、政治キャリア別にどのような議会活動を行なっているのかを分析する。それによって、女性候補者や議員の数だけでなく、議会の意思決定や法案の変化など、クオータ導入による長期的な影響明らかにする。 最終年度には海外の専門家とオンラインウェビナーを開き、研究成果を発表する機会を設けることを検討する。成果は現在審査中の論文に加えて引き続き報告書及び英語・日本語論文にまとめて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2年目に実施予定であった韓国でのフィールドワークをコロナによって実施できなかったことと、参加予定であった海外学会が中止、延期となり、海外渡航ができなかったため主に旅費が支出できなかった。 今年使用できなかった予算は主に旅費であるため、次年度にソウル市でフィールドワークを実施するために使用する予定である。主に国会議員に対するインタビューを実施する計画である。
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Research Products
(5 results)