2022 Fiscal Year Annual Research Report
Gender and Ideology in Japanese women's poetry of the Asia-Pacific War
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19K12607
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
菊地 利奈 滋賀大学, 経済学系, 教授 (00402701)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジェンダー / 女性詩 / Japanese poetry / translation studies / アジア太平洋戦争 / 近現代詩 / 比較文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はコロナ禍が落ち着いたため、停滞していた国際共同研究を再開、2021年度に続き、より大きな枠組みで日本語女性詩をとらえる形で研究をすすめた。2022年7月、国際比較文学学会世界大会(トビリシ国立大学開催)では、エリス俊子東京大学名誉教授らとパネルを組み、「Poetry as a Means of Survival」と題した研究発表をおこなった。同年9月、キャンベラで開催された詩祭Poetry on the Moveでは、パネル「Manoeuvres with Translation」にPaul Hetheringtonキャンベラ大学教授らと登壇。2023年1月、永瀬清子生家では、Jeffrey Angles西ミシガン大学教授と永瀬清子の詩の日英バイリンガル朗読。同年2月にはキャンベラにて、共同研究者のJen Crawfordキャンベラ大学准教授とラジオ番組「ArtSound FM 92.7」用の対談を収録。また、昨年度WrICEで交友を深めた詩人Eugen Baconが編集した『Languages of Water』(MVmedia、2023年2月)に、Jill Jones氏と共訳したぱくきょんみ氏の詩が収録された。オーストラリアの詩人Melinda Smith氏と共訳を続けてきた川口晴美氏が、2022年10月に第30回萩原朔太郎賞を受賞したことから、川口氏との対談が成立(2023年3月『現代詩手帖 川口晴美特集号』掲載)。2011年にキャロル・ヘイズオーストラリア国立大学教授と開始した左川ちかの英訳をまとめ、『対訳 左川ちか選詩集』(思潮社、2023年3月)として出版した。 上記のような国境と言語を超えた文学研究活動は、日本語女性詩研究を国際的なコンテクストで捉え発展させるために必要不可欠であり、今後も海外研究者との共同研究を軸に研究を継続する。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Voices in Translation2022
Author(s)
Rina Kikuchi, Shane Strange, Melinda Smith, Jacqui Malins, Jen Crawford, Penelope Layland, Rena Fukazawa
Organizer
Poetry on the Move 2022
Int'l Joint Research / Invited
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[Book] Languages of Water2023
Author(s)
Eugen Bacon, Francesca Rendle-Short, Dominique Hecq, Rina Kikuchi, Jill Jones, et al
Total Pages
221
Publisher
MVmedia
ISBN
979-8985733662