2021 Fiscal Year Annual Research Report
ジェネレイティブデザインの学術的枠組みの基礎構築とそれに基づくデザインシステム
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19K12678
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 浩一郎 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 准教授 (40598330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺内 文雄 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (30261887)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Generative Design / Diverse Solutions / Emergence / Morphogenesis |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては、2019年度において提案したGD研究の学術的基盤となる基本的な枠組みの1つである創発性を主としたGD研究における多様解導出方法のためのフレームワークを示した。また、同フレームワークに基づいた形状生成のためのプラットフォームの提案を行った。 多様解導出方法のためのフレームワークについては、生成する形態の範囲(部位)とそのスケールに基づき,表面形態-スケール大グループ(SL Group)、表面形態-スケール小グループ(SS Group)、内部形態-スケール小グループ(IS Group)、および内部形態-スケール大グループ(IL Group)の4つのグループに基づくフレームワークを示した。SL Groupは、大きな凹凸などの表面形態を対象としており、工業デザインにおけるスタイリングに相当する生成手法が求められるグループである。SS Groupは、微小なスケールでの表面形態を対象としており、鮫の肌のような形態を生成する手法が求められるグループである。IS Groupは、対象となる形態の内部の微小な構造を対象としており、人の海綿骨のような形態を生成する手法が求められるグループである。IL Groupは、全体の形態を対象としており、形態の位相(トポロジー)を生成する手法が求められるグループである。 加えて、SL、IL Groupにおいて利用することを想定した形状生成方法のためのプラットフォームを提案した。具体的には、生成形状を四面体要素で構成することにより、従来研究で採用されていたボクセル要素では得られなかった形状表現の自由度や形状要素の不均一性の増加が得られ、多様な形状生成の一助となった。また、今後の課題として、具体的な事例を想定して同形状生成方法を利用する場合には、各グループに適した形状生成ルールの設定が必要であることが挙げられた。
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