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2022 Fiscal Year Research-status Report

Cognitive science research of the role that empathy of user provide to impression evaluation of design.

Research Project

Project/Area Number 19K12682
Research InstitutionKanazawa College of Art

Principal Investigator

荷方 邦夫  金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (40347357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島田 英昭  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20467195)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords共感性 / 人工物のデザイン評価
Outline of Annual Research Achievements

最終年度に当たり、研究計画にあるデザインされた人工物に対する共感的反応の測定について、今年度はストーリーの違いによる共感的反応の異なりから、人工物の感性評価に対して及ぼす影響について検討すること、そして共感的反応のどの側面が、人工物の評価のどの側面に対して影響を及ぼすのかについて検討を行った。
調査は人工物に対する他者のデザイン評価に対する文章を用い、これに審美的評価を中心とした文章と、内省的評価を中心とした文章を設定し、これらに対するユーザー(感性評価を行う調査参加者をさす)の評価の異なりと、同時に測定したユーザ0共感的特性(並行的共感・応答的共感)との関連を検討することとした。
結果として、ユーザーは人工物の感性評価については先行研究と同様審美的な評価に関する情報をより重視し、購買意欲、商品情報の利用可能性、情報の発信者への共感いずれについても類似した結果となった。また、ユーザの共感性は、人工物の感性評価に関連があるという結果が得られた。これらの結果については現在さらなる分析を進めており、今年度中に結果をまとめて発表を行う、あるいは研究として公刊できるように進めることとする。
また派生した業績として、共感性を通したデザインがウェルビーイングとポジティブ社会の実現に向けた有効な手段であることを、予兆学研究会で発表を行い(2022.10.14)、その内容は名古屋大学大学院情報学研究科附属価値創造研究センターが刊行する「続・予兆学を考える」に掲載された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度、予定した調査について、複数の調査に及ぶと思われた研究内容を同時に実施することが可能となり、これまでやや進捗が遅れていた分についてはある程度回復することが出来た。しかしながら、研究の発表等に関わる活動については、この3年にわたる新型コロナウイルスによる社会的活動の制約が大きかったこともあり、活動の遅滞を取り戻すことができなかった。今年度が最終年度であったが、これを最終的に終了させる必要が生じたことを報告する。

Strategy for Future Research Activity

現在までの進捗状況でも報告したように、研究結果の発表等が課題として残されたため、研究期間を延長してこれを達成することとした。また、研究機関の延長に伴い、人工物に対する共感的理解、共感性に基づく認知的プロセスについて、さらに検討を行うことが可能になった。このため、さらに調査・実験を追加し、ユーザの共感がデザインの印象評価に与える影響の認知的プロセスのさらなる解明を行いたい。

Causes of Carryover

当初申請を行った研究費の中で、研究の発表や研究の資料・情報収集等の目的で旅費が計上されていたが、2020年度から2022年度におよぶ新型コロナウイルスによる活動制限によって、これらの目的が達成されないままになっていたこと。また、実験・調査等に計上していた予算についても、調査の圧縮や活動の制限等で残余が生じ、更に研究活動を実施することが可能になった。
これらを受け、2023年度についても研究機関の延長を行い、海外を含めた研究発表や研究活動を行うこと、また研究結果に伴って新たに生じた課題についてその解明を行うための実験・調査を実施することとする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Book (1 results)

  • [Book] 続予兆学を考える2022

    • Author(s)
      荷方邦夫(原邦彦・大平英樹・武田浩一編著)
    • Total Pages
      182
    • Publisher
      国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学大学院情報学研究科附属価値創造研究センター

URL: 

Published: 2023-12-25  

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