2019 Fiscal Year Research-status Report
A Socio-Informatic Research of Economic Recovery from Large-scale Disaster
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19K12697
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 秀幸 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (30332589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 聡一郎 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (80775437)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 経済復興 / DSGE |
Outline of Annual Research Achievements |
災害復興推計に関するモデルとしては、Rose(2004)が提案した手法に基づく研究が近年展開されている。しかしながら、先行研究では推計の基となるデータがタイムラグのある政府統計の利用にとどまることが多い。これに対して、筆者らはリアルタイムに復興状況を把握した上で、その情報に基づいた推計を目指そうとしている。こうした研究関心に基づき研究に取り組んだ。具体的には、まず、災害からの経済的な復興過程をマクロレベルでモデル化を進めた。DSGE(Dynamic Stochastic General Equilibrium)モデルをMatlab上で構築し、東日本大震災時の被害を想定して復興に至る動学的なパスの解析を行い、その結果を社会・経済システム学会において発表した。発表においては、数理的なモデルに基づくシミュレーションと復興にかかわる実データによる修正・検証をどのように整合的に行うかといった点について議論が行われた。また、災害からの経済復興推計に必要な社会会計表(Scocial Accounting Matrix, SAM)を検討することを目的とする研究にも着手した。災害からの経済復興のマクロ経済的観点からの推計に関する研究を進める当たり、一つの手法として前述のDSGEモデルに基づく推計を進めているところであるが、この課題に対応するためには、分析対象となる地域のSAMが必要となると考えており、リアルタイムに把握可能な情報を同表にいかに反映するかの検討が必要になる。このため、こうした特徴をもつ経済復興推計に有用なSAMの提案に向けての検討を着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が2019年7月以降は入院や病気休職によって年度末まで本研究の遂行ができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が2019年7月以降は入院や病気休職によって本研究を遂行できない状態が続いていたが、2020年6月1日付で病気休職から復職したことを踏まえ、再び病気休職になることのないように健康に留意しつつ、まずは前年度着手した研究を進めるなどして、予定の研究を進められるように取り組む所存である。
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Causes of Carryover |
研究代表者が2019年7月以降は入院や病気休職によって年度末まで本研究の遂行ができなかったために、予定どおり使用することができなかった。研究代表者が2020年6月1日に復職したことを踏まえ、まずは前年に着手していた研究を行い、それを踏まえて当初予定の研究に戻すように使用する計画である。
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Research Products
(1 results)