2023 Fiscal Year Research-status Report
モデルカリキュラムをベースとした学校司書養成の質保証に関する研究
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19K12701
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
安藤 友張 実践女子大学, 文学部, 教授 (20435118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 武悟 専修大学, 文学部, 教授 (80439520)
伊藤 真理 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (90351155)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 学校図書館 / 学校図書館法 / 学校司書 / モデルカリキュラム / 教育委員会 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、全国の地方自治体(町村を除く)の教育委員会事務局を対象とした質問紙法による調査(郵送調査)を実施した。調査対象の自治体数は860団体であった。調査実施時期は、2023年9月下旬から11月下旬までの期間であった。同様の調査は、2019年度においても実施したが、今回の調査では、文部科学省の「学校司書のモデルカリキュラム」の科目内容に対する教育委員会側の認識・評価に関する質問項目などを追加した。2023年度調査の回収率は27.8%であった。前回の調査と比較すると約14ポイント下がった(2019年度調査の回収率 41.4%)。学校司書の採用・募集に際して、文部科学省の学校司書のモデルカリキュラムを募集要件として位置づけている自治体数は、13団体であった。2019年度調査の結果と比較すると、10団体増加したことが今回の調査を通してあきらかになった。なお、2019年度調査の結果分析に関しては、論文化したうえで2024年3月発行の実践女子大学文学部紀要(査読付)に掲載された。 2022年度に実施した教育委員会事務局(5団体)を対象としたインタビュー調査(Zoomを使用したオンラインインタビュー・事例研究)の結果に関しては、2023年10月において開催された日本図書館情報学会研究大会においてポスター発表を行った。この発表内容については、論文化したうえで2024年3月発行の愛知淑徳大学大学院紀要に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19のパンデミックの影響によって、調査結果の分析・成果公表が遅れた。また、2019年度に実施した調査(教育委員会事務局に対する質問紙調査)の結果を論文化したが、査読付の学術雑誌に投稿したので審査に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今まで以上に、研究代表者と研究分担者との打ち合わせ(オンライン)の実施回数を増やすことに努める。
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Causes of Carryover |
最終年度(次年度)において、学校司書のモデルカリキュラム開講大学に対するインタビュー調査を実施することを予定している。インタビュー調査を実施した後、文字起こし作業を専門業者に対して業務委託することを予定している。最終年度の直接経費の主な使途は、業務委託に伴う経費である。その他、2023年度に全国の教育委員会事務局を調査対象とした質問紙調査を実施したので、その調査結果を2024年度の日本図書館情報学会研究大会において発表する予定である。学会発表のための旅費を必要とするから。
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