2020 Fiscal Year Research-status Report
小型ハクジラ類における複数の感覚を介した言語の理解と言語獲得の普遍性について
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19K12735
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
村山 司 東海大学, 海洋学部, 教授 (40328109)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シロイルカ / 動詞の命名 |
Outline of Annual Research Achievements |
動詞の命名に関し,被験体に学習させる動詞の策定を行ったが,動作によって学習に大きな違いがみられた.すなわち,被験体にとって学習しやすい動作と学習しにくい動作があることがわかり,そこでまずは学習しやすい動作の策定を行った. いくつかの動作について学習訓練を行い,検証した結果,被験体にとって理解しやすい動作がみつかり,それを対象として命名訓練を行うこととした. 命名に関する初期の段階の訓練を行なったところ,現段階で,被験体はそれらの動作が異なる視覚刺激で表象されることを理解することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度はコロナ感染症の流行のため,県外等への出張の自粛か求められたり,実験を行う機関(水族館)が長期間休館していたため,この期間,まったく実験ができなかった. また,水族館が再開されたのちも,感染症対策のため,実験期間,来館方法,実験方法などが制限された. こうしたことのため,当初計画していた実験等のかなりの部分が遂行できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も研究の遂行に支障が出る可能性が考えられるが,可能な期間を十分に活用し,精力的に研究を進める. 次年度は,今年度計画に達しなかった部分について重点的に行い,まずはその内容まで達成することを目標とし,そしてそのうえで,当初,次年度の計画として予定していた内容にも進み,少しでも計画の遅れを取り戻したい.
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Causes of Carryover |
コロナ感染症流行のおかげで,実験場所,実験期間,実験方法が大幅に制限されたため,当初計画していた研究の多くの部分が遂行できなかった. 次年度は遅れた研究を取り戻しつつ,当初計画に近づくよう研究を行いたい.
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