2020 Fiscal Year Research-status Report
読書時の未知語の意味推定プロセスの解明と生態学的に妥当な読書効果シミュレーション
Project/Area Number |
19K12741
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
猪原 敬介 北里大学, 一般教育部, 講師 (10733967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 紋佳 岡山大学, 教育学研究科, 特任助教 (60707553) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 読書 / 語彙力 / 文章理解力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトは「読書時の未知語の意味推定プロセスの解明」と「生態学的に妥当な読書効果シミュレーション」の2つに大きく分けることができる。2020年度は前者のプロジェクトを大きく進める予定であったが,結果としては前者の文献調査と後者の再検討を行うに留まった。 主な要因として,新型コロナウィルスの感染拡大がある。2020年度より感染者の多い関東圏である神奈川県相模原市の北里大学へ所属が変更となったが,オンライン授業の実施を始めとする業務増加により研究に充てられる時間が短くなった。また,文章刺激作成のための予備調査や心理実験実施のための目途がつかなかったこと,そのことにより眼球運動測定装置のレンタルの時期を設定することが難しかったことなどから,2020年度は文献調査に時間を割くことを選択した。学会についても2020年度は中止のものが多く,学会発表の業績も残りにくかった。 そうした中,プロジェクトに関わる研究成果として,査読付き国内学術誌への新規採択が1件,査読無し国内学術誌への掲載が1件,査読付き国際誌への投稿が1件,オンライン研究会での発表が2件と,できる限りのアウトプットは行ってきた。また,文献調査を入念に行ったことにより,文章刺激の作成や実験計画について先行研究を踏まえた上で修正することができ,有益であった。後者のプロジェクトについても進展があり,2021年度以降に発表することができる予定である。 2021年度には,特に前者のプロジェクトの推進を行う所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述のように,新型コロナウィルス感染拡大の影響により,予定通りには進まなかった。それでもできる範囲で研究を進めており,2021年度での実験実施のために準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
ワクチン接種が全国的に完了するであろう秋以降に実験実施ができるように準備を進めている。
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Causes of Carryover |
(理由) 予備調査,眼球運動測定装置レンタル,実験実施,学会発表などに使用する予算が上記の理由により使用できなかったため,次年度使用額が生じた。 (使用計画) 2021年度に予備調査,眼球運動測定装置レンタル,実験実施,学会発表を行う。
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