2021 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患における呼気ガス分析を用いた診断システムの探索
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19K12816
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
川田 奈緒子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (00400896)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 呼気ガス |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年末よりのCOVID-19流行のため、エアロゾル発生の懸念から、2021年度は呼気ガスの採取および測定施設への搬送、分析が困難となった。また、呼吸機能検査の施行が制限された。そのため、今年度は、対象COPD患者における胸部cineMRI画像から得られる肺の動態解析および定量解析を平行して行った。 重症COPD患者では、自由呼吸下において、胸郭の動きが制限されることを示し、また、閉塞性換気障害や残気量、下葉の気腫病変の程度との関連を示した。 (Shimada A, Kawata N, et al. Acad Radiology 2021.) また、COPD患者の2年間の追跡調査を行い、高齢COPD患者における増悪リスクについて解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年末より新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、エアロゾル発生の懸念から、2020年度、2021年度は呼気ガスの採取および測定施設への搬送、分析が困難となった。また、呼吸機能検査の施行が制限された。
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Strategy for Future Research Activity |
パンデミック収束および補助期間終了後、呼気ガスから得られる所見と、胸部単純CTや胸部MRIなどの画像解析手法を用いた肺の形態変化測定、呼吸機能検査で得られる疾患重症度を合わせ、疾患増悪との関連について順次再開する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行が収束次第、呼気ガス分析を再開予定である。呼気ガス採取物品や、解析費用等に使用する予定である。
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