2021 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による嚥下機能低下の定量的評価技術に関する研究
Project/Area Number |
19K12887
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
遠藤 博史 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ付 (20356603)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 嚥下 / 高齢者 / 筋電図 / 喉頭挙上 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、嚥下プロセス中の咽頭期に着目し、嚥下の開始から喉頭蓋反転までの時間差を非侵襲的に計測することで、加齢による嚥下機能低下の推定手法を開発することである。昨年度に続き今年度も、研究代表者が所属する機関における新型コロナウイルス感染症対策の実験実施ガイドラインに基づき、嚥下に関する実験を実施することが困難な状況であった。特に本研究で対象としたい嚥下機能に低下の可能性のある高齢者を対象とした実験は全くできない状態が続いた。そのため今年度は、過去に取得した健常者のデータから、特に年齢の高い被験者で、加齢により嚥下機能の低下の可能性が少しでもあると考えられる被験者(ただし嚥下に関するアンケート等から嚥下に関して問題はないと判断されている被験者)のデータの再解析を行った。その結果、自覚的には問題ないが生理的な変化の兆候が見られる可能性が示された。またそれに伴い、計測方法やデータ処理方法の再検討を行った。
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