2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the method of matching assistive technology to elderly people focusing on cognition
Project/Area Number |
19K12888
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野田 和恵 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50208352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
種村 留美 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
長尾 徹 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80273796)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / テクノロジー / 使いやすさ / 有用性 / 使用状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,高齢者に支援機器をマッチングさせる手法の開発で、これにより在宅での生活を延長させ,生活の質の向上維持を保つことが狙いである. 新型コロナ感染症により複数の機器を高齢者に使用してもらう対面での実験が困難となり、コロナ禍でも用いられているICTを使ったオンライン面会を取り扱うことに研究内容を修正した。実施予定期間は2020年12月から2021年12月までの1年間である。オンライン面会は119回実施し、17家族が利用した。オンライン面会終了時に毎回アンケート調査を実施し、利用者ならびにその家族から利用時の状況や感想を集め、分析した。認知症があるとオンライン面会はできない考える家族が多いが、われわれの試みでは認知症高齢者でも面会が出来、家族との面会の効果も観察された。重度な認知症になると家族の満足に偏りがちではあるが、家族の声をききいる認知症高齢者の姿も観察され、オンラインであってもつながることの重要性を再確認した。 面会できない期間が長期にわたるにもかかわらず、オンライン面会利用しない家族も多いことから、利用しないあるいは利用できない理由を探るべく、家族とオンライン面会を実施している施設9施設の協力を得て、入所者家族679名を対象にオンライン面会に関するアンケート調査を実施した。回収率は52.3%であった。分析済みの2施設分の結果からは、オンライン面会をしている家族としていない家族に次のような違いがみられた。面会している家族はしていない家族に比べて1.面会のモチベーションが高い、2.ICT機器の使用方法を教えたり助けてくれる人が存在する、3.通信や検索以外にICT機器でエンターテーメントなどを楽しんでいる。残りの7施設も含めた分析を実施中で、その結果を報告するとともに、マッチングのためのフローチャートの作成を試みたい。
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