2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a pet robot that promotes intimacy using the pupil response for close rapport
Project/Area Number |
19K12890
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
瀬島 吉裕 関西大学, 総合情報学部, 准教授 (40584404)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヒューマンロボットインタラクション / ヒューマンインタフェース / ノンバーバルコミュニケーション / 身体性 / コミュニケーション支援 / 協調設計 / 新奇性 / 親近性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,「(1)親近性促進モデルの開発」,「(2)親しみやすい瞳孔反応ペットロボットのコミュニケーションデザイン」を主要テーマとして進めている.本年度は,これまでに開発した親近性に加え新奇性を高める表現手法を統合したコミュニケーションシステムのプロトタイプについて,研究室内での実験や社会実装実験としてデモ展示することで,開発したシステムの全体的な評価を行った. 具体的には,瞳孔反応をミラーリングする音声駆動型コミュニケーションシステムを用いて対話実験を行い,一体感や親近感が飛躍的に向上することを確認した.とくに,ランダムに反応するのではなく,対話者の発話に同調することが,好印象をもたらす傾向にあることを確認した.これを,ヒューマンインタフェースシンポジウム2022や日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門講演会にて研究発表を行い,来場者から高い評価を得た.さらに,グランフロント大阪北館のカフェラボにおいて「コミュ力バトル」というイベントを主催し,開発したコミュニケーションロボットを展示することで,一般来場者に対する印象評価を行った.このイベントでは10代未満から60代以上の幅広い年代の方が来場し,概ね肯定的な意見が得られた.以上のことから,親近性を促進させる瞳孔反応をミラーリングしたペットロボットは,幅広い年代に受容されることから,開発したコミュニケーションモデルとロボットの有効性を確認した.
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