2020 Fiscal Year Research-status Report
他動型/随意介助型電気刺激装置の併用と合目的的動作による重度片麻痺上肢の改善効果
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19K12895
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Research Institution | Osaka Kawasaki Rehabilitation University |
Principal Investigator |
南 征吾 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (70739424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 喜啓 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30636121)
青木 秀哲 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50298824)
小林 隆司 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (70337989)
青山 朋樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (90378886)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リハビリテーション科学 / 医療福祉工学関連 |
Outline of Annual Research Achievements |
■研究目的:本研究の目的は、慢性脳卒中患者に対して重度片麻痺上肢を補助的上肢への移行支援システムの開発を目指して、①支援技術の開発を加速、②開発したプログラムを科学的に検証することである。 ■研究実施計画:現在、支援技術に開発についてエビデンスを確保されつつある。開発した支援技術の科学的検証として、脳機能に何らかの影響を与えることが示唆された。科学的に検証する研究を開始する予定であったが、昨年のCOVID-19によって研究計画を延期せざるを得ない現状である。以下、研究実施された内容である。研究1の支援技術のプログラム開発は、慢性脳卒中患者の重度片麻痺上肢に対して、合目的的活動と電気刺激療法を組み合わせた作業療法を実施することで、生活適応力が高まり補助的上肢へと移行を促進できた(MINAMI, et al.; 2020, 2020, 2021. 南ら; 2020)。研究2の脳機能の反応の変化は、1事例の経過を事象関連電位によって測定し本プログラムの影響に確認した。脳機能に良い反応を示すことが確認できた(論文: 投稿準備中)。研究3の脳機能の変化は、fNIRSを用いて本プログラムと機能的作業療法をランダム化比較試験によって効果検証を実施予定であった(2020年度)。現在は、COVID-19の影響で遅延している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在、慢性脳卒中患者に対して重度片麻痺上肢を補助的上肢への移行支援システムの開発は、合目的的活動と電気刺激療法の実施によって生活適応力あげる効果が示唆された。また、本プログラムは、合目的的活動と電気刺激療法を終えた後も日常生活で使用する手として継続され上肢機能の改善も持続されることが推察された。また、1事例の事象関連電位の経過観察によって、脳機能に良い反応を示すことが観察されている。2020年11月-4月に科学的に検証する研究を開始する予定であったが、COVID-19による緊急事態宣言と蔓延防止処置によって、研究計画を延期せざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染拡大を確認しながら、また、感染拡大を防止する処置をとって、拡大していない地域と連携をとって実行する予定である。しかしながら、さらにCOVID-19が急拡大を示しているため慎重に見極めて、研究③の脳機能変化(fNIRS)を実行していきたい。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大まで、研究は順調に進み前倒しで実施していた。昨年度には、fNIRSを用いて本プログラムと機能的作業療法をランダム化比較試験によって効果検証を実施し予定であった(2020年度)。しかし現在は、COVID-19の影響で全ての研究は遅延している。
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