2021 Fiscal Year Research-status Report
在宅医療および予防医療に用いる生体インピーダンス法による生体計測の確立とその応用
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19K12899
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
深井 澄夫 佐賀大学, 理工学部, 客員研究員 (30189906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 卓朗 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 助教 (20805626)
石川 洋平 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (50435476)
木本 晃 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (80295021)
清水 暁生 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (90609885)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生体インピーダンス計測 / 計測精度の向上 / 判別回路の検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に続き、コロナ禍の影響のもと研究を継続した。対面での研究・打ち合わせや研究場所や実験場所などが制限されたことから、研究実施の目的と計画を変更し、当初の目的「1」(技術)と「2」(評価)の完成度を高めることに変更した。「1」に関する計測機器のプロトタイプは完成しているが、その性能の評価において、精度の向上や雑音(SN比)の改善が必要となってきた。本年度は、信号抽出回路をいくつか検討して、その研究結果の一部を報告している。「2」に関しては、作成した機器を使った評価にて、計測精度他の機能と操作性の検討をすべく準備している。「3」に関する部分が大幅に遅れている。共同研究者の協力が十分に得られていないことが主な原因である。 研究計画の実施計画に沿って、計測装置の小型化に向けたキーブロックの集積回路化は検討済みである。計測システム全体の集積回路化は検討できなかった。なお、一部のシミュレーションによる評価は継続中である。プロトタイプの計測装置を用いて生体信号を計測した結果、SN特性の向上、携帯電源の安定性が、性能評価の問題として指摘された。これらの対策として、一部報告している判別回路へのフィルタ回路挿入の再検討、仮想グランドの採用を検討している。また、携帯装置の部品点数や消費電力の削減なども含めた電力制御システムの検討が必要になることが分かった。 今年度、研究計画を変更した「3」に関する在宅・予防医療への計測装置の応用の評価は準備不足である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響を受け、当初の目的より大幅に遅れた。本年度が最終研究年度であるが、当初の計画・目標に近づくため、2022年度までの研究延長を申請した。 本年度も計測システムの実現に向けた協力と計測システム評価・実際に使用した計測評価などは予定通りの協力は得られていない。次年度、状況が変わったときに直ちに実施できるよう準備する。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の継続は、研究協力者へ相談・承諾していただいたので、研究期間終了後の当初目的への完遂を目指す。 新規に派生したヘルステックへの応用についても随時研究する。
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Causes of Carryover |
出張の制限と研究打ち合わせの手法の変更に伴い、旅費等大幅な減額となったのが主な理由である。次年度使用額は、研究延長による実現・実施できていない研究への予算として使用する。
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