2023 Fiscal Year Annual Research Report
在宅医療および予防医療に用いる生体インピーダンス法による生体計測の確立とその応用
Project/Area Number |
19K12899
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
深井 澄夫 佐賀大学, 理工学部, 客員研究員 (30189906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 卓朗 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 講師 (20805626)
石川 洋平 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (50435476)
木本 晃 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (80295021)
清水 暁生 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (90609885)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生体インピーダンス計測回路 / 計測プリント基板の設計 / ポータブル電源 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度のまとめ: 今年度は、研究の目的を変更して実施した次の2点で結果を得られた。「1」(技術)に関する計測装置のシステム(コントロール部)と計測基板の改良および試作を行った。プリント基板製造専門メーカーを利用したプリント基板試作(2社利用)を行い、動作確認と評価を行った。基板の完成度は満足できる仕上がりとなっている。回路設計の改良としては、携帯型のための電源の再設計(2タイプ)を検討した。プリント基板には部品実装の手法により、両電源・単電源の2方法による電源回路を組み込んでいる。単電源ではポータブル電源を使用し、ICを利用して安定度を増やしている。なお、汎用ICを用いた設計を採用した。プリント基板のサイズの制限から各種フィルタは省き、設計したプリント基板の裸の回路特性を計測している。 「2」(評価)に関しては、評価における計測対象を「肺容量計測」に焦点を当て実施準備をしたが、計測対象者のサンプル数が不足した。研究協力者の協力のもと計測データを収集するよう準備している。研究協力者の設計による別の装置の実験時に協力して計測できるように用意している。製作した計測システムの動作特性に関しては、シミュレーションおよびブレッドボードによる特性とほぼ一致した。以前より問題となっているノイズ(SN比)の配置配線パターン設計による改善効果とフィルタの種類や特性の選別に関しては、生体計測実験時に検討・評価する。
研究機関全体を通して: 生体インピーダンス計測装置のプロトタイプ設計・試作は実施できた。設計した装置を評価するための計測データ収集が研究期間内には実施できなかった。全体を通して実験室でできる検討は実施できている。計測データに関しては、研究協力者に依頼して補助期間は終了しているが継続した成果を出していく予定である。成果の報告に関しては、研究協力者を通して発表していく。
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