2022 Fiscal Year Research-status Report
An Empirical Study on the Effect of Improvement of Operating Room Noise Environment on Health and Cognitive Behavioral Function of Medical Workers
Project/Area Number |
19K12910
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
櫻井 洋至 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80378364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 真理子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (10171141)
仁科 エミ 放送大学, 教養学部, 教授 (20260010)
本田 学 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第七部, 部長 (40321608)
江藤 由美 三重大学, 医学部附属病院, 看護部長 (40749454)
河合 徳枝 公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 特任上級研究員 (50261128)
亀井 政孝 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (60443503) [Withdrawn]
種村 彰洋 三重大学, 医学系研究科, 講師 (80626242)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ハイパーソニックサウンド / 手術室音環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、手術室音環境とによる医療者のストレスへの影響について検索することを目的としている。 研究実施計画: 第1段階として、消化器外科中高難度手術(肝葉切除以上の肝切除術、膵頭十二指腸切除)において手術室音環境が医療者の認知機能(CES-D、Benton Visual Retension Test)、生理機能(HRV:心拍数揺らぎの連続測定)、ストレスマーカー(持続血糖測定、唾液中コルチゾール、アミラーゼ)などに与える影響について明らかにする観察研究としている。 第2段階として、20,000 Hz以上の非可聴域の成分を含む自然環境音(HS群、HS:ハイパーソニックサウンド)と非可聴域成分を含まない自然環境音(Non HS群)を用いた手術室音環境の改善が医療者の認知機能、生理機能、ストレスに与える影響を検討するものであり、可聴域の成分のみによる自然環境音(Non-HS群)と非可聴域の成分を含む自然環境音(HS群)の2群間のランダム化二重盲検による介入研究である。 結果: ハイパーソニックサウンドを発生させる音響機器の製作、設置を完了し、各種検索項目の検査設備CES-D、Benton Visual Retension Testの試験用紙、唾液中コルチゾール、唾液中アミラーゼ測定装置並びにELISA測定キット、持続心電計、持続血糖測定機器:Free Style Libre)も取得済みである。第1段階の観察研究を既に開始しており、目標症例数を得た時点(2023年6月末見込み)で、第2段階の介入研究に移行する予定としている。2023年度中に目標症例の集積を予定しているが、中高難度手術の必要症例数確保にはコロナ禍の影響をはじめ不確定要素もあるのが現状である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前例のない研究であり、倫理委員会の承認手続きに時間を要したこと、研究開始時期がコロナ禍と重なり、音響設備の製作が遅延したこと、同じく中高難度手術症例の確保には不確定要素が大きく必要症例の確保にやや難渋していることなどによる。
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Strategy for Future Research Activity |
既に倫理委員会による承認は得ており、コロナ禍も落ち着き手術症例数が回復傾向にあり、本研究の対象手術としている中高難度手術(肝切除、膵切除手術)も増加傾向にあり、研究の進捗を期待している。
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Causes of Carryover |
中高難度手術の症例確保の遅れにより、生理機能、血糖持続測定、ストレスマーカー等検査用の消耗品の購入が次年度にずれ込んでいるため。 使用計画:持続血糖測定器(Free Style Libre)で研究対象者(手術に従事する医療者)に装着して使用するフラッシュグルコースセンサー(消耗品)、また唾液中ストレスマーカー(コルチゾール、アミラーゼ)測定用ELISAプレートには、正確かつ安定した測定結果を得るためには納入後一定期間内に使用する必要があり、目標症例数の達成状況により都度追加で発注することとしている。このため、追加分の測定機器の消耗品の購入は2023年度に行うこととしている。
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