2023 Fiscal Year Research-status Report
フランスにおける中絶解放の思想研究 身体所有から中絶の権利へ
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19K12933
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
相澤 伸依 東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (80580860)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リプロダクティブライツ / フランス / 中絶 / 避妊 / 身体 / セクシュアリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
年度途中に育児休業から復職し研究を再開した。その中で、これまでの研究の一部を論文として公表した。 本研究は20世紀後半の中絶解放運動の思想史を明らかにするものであるが、論文では中絶解放運動が現在のフランスのリプロダクティブ政策に対してどのような影響を及ぼしているかを論じた。具体的には、中絶解放運動が掲げた理想がどのようなものであったかを示した上で、この理想が現在ではある程度実現されていることを確認し、今日的課題を指摘した。 フランスのリプロダクティブ政策は、日本においても参照される機会がしばしばある。本論文は、フランスを参照するにあたって、歴史的・思想的文脈を踏まえる必要を訴える意義をもつ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
出産および育児休業のため、フランス現地での文献調査が進まず、当初の計画からは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度が最終年度であるため、すでに収集した資料をもとにした研究成果を公表することに努めたい。
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Causes of Carryover |
年度途中に育児休業から復職した結果、研究費を使える期間が1ヶ月しかなかったため、使用する機会がなかった。
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