2019 Fiscal Year Research-status Report
Social Movements and Religion in Hong Kong: The Rise of Nationalism and the Role of Religion
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19K12956
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
伍 嘉誠 長崎大学, 多文化社会学部, 助教 (90808487)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 信仰の自由 / 逃亡犯条例改正案問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
香港返還後において、中国政府からの支配が強まる中、香港の宗教信仰の自由と政教関係がどのように変わっているのかについて考察した。特に、2017年の行政長官選挙において、候補者のキャリー・ラムの宗教に関する政綱、選挙において各宗教団体の立場に焦点を置き分析した。また、2019年の「逃亡犯条例改正案問題」をめぐる抗議活動の背景や発展について整理し、宗教団体の役割について初歩的な分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響で予定していた2月の香港調査が中止となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナが終息後、香港調査を再開する予定である。また、オンライン調査やドキュメント調査を引き続き行う予定である。 今年度に発生した「逃亡犯条例改正案」に起因する抗議活動、次年度の「国家安全法」の立法をめぐる抗議活動なども、研究の視野に入れる必要がある。現在「香港ナショナリズム」の意識が高まっている香港社会において、宗教はどのように対応し、どのような役割を果たすのかを検討する。 また、オンラインで学会・座談会や論文を通して、研究成果を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で中止となった香港調査を次年度中に実施する予定である。
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