2023 Fiscal Year Annual Research Report
人口減少社会における「不活動・準不活動神社」の実態と地域文化に与える影響
Project/Area Number |
19K12957
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
冬月 律 麗澤大学, 経営学部, 准教授 (70726950)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 不活動神社 / 準不活動人 / 人口減少社会 / 宗教文化 / 過疎地域 / 高齢化社会 / 地域研究 / 神社神道 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度(2022年度)に引き続き、今年度も計画していた調査研究のうち、新潟県を対象にした実地調査を実施した。ただ、コロナ禍の影響を考慮し、最小限に抑えての実施となった。また、最終年度でもあることから、実施期間中の調査内容や収集した資料などのまとめを行った。 具体的には、現地調査については、まず新潟県上越市および新潟市の神社関係者を対象に、近い将来に不活動神社となる可能性のある準不活動神社の実態についてヒアリングを行った。 昨年度実施した調査で明らかとなった新潟県内の不活動神社の現況と対策をもとにして、実際に上越市と新潟市の不活動神社と準不活動神社の状況について、神社関係者の協力を得て実態を把握することができた。しかし、その後5月に発生した能登半島地震の影響により、新潟県内の神社にも被害が生じ、対象地においても被害報告が相次ぐ事態となり、継続調査を断念せざるを得なかった。 そのような状況でも幸いなことに、メールや電話、オンライン会議を駆使し、できる限りの情報交換を通じて調査研究を続けることができた。 一方で、本課題研究では高知県と新潟県に加え、追加調査地として、静岡県空知支部の不活動神社と準不活動神社について、神社関係者(本課題研究の研究協力者)の協力のもと、実態調査を実施することができた。 以上のように、対象地におけるコロナ禍および地震災害の影響を受けながらも、資料収集や調査を実施し、研究実施期間中に得られたデータを取りまとめ、最終報告書の作成にも取り組むことができた。
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