2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K13001
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
上枝 いづみ 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (40727880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 仏伝美術 / ガンダーラ美術 / 西北インド / 仏教文化史 / 仏伝文献 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年9月より産休・育休より復帰し、研究活動を再開した。研究成果の公表は次年度の予定となったが、仏伝美術に関連する研究会参加、本研究の第一の目的である作例整理も行い、最終年度となる次年度での成果に向けて準備を整えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
情勢により予定していた調査を縮小・延期している点と、代表者の産休・育休取得のため、計画に一年半の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、古代ガンダーラにおける仏伝美術の「変容」の過程を明らかにするため、(1)ガンダーラ仏伝美術の資料集成、(2)浮彫の全体構成の復元的考察、(3)仏伝主題の図像学的研究という3つのアプローチを用いて研究を進めている。最終年度では、上述の(1)に関しては、作例調査を再開し、集成を完成させる。同時に、関連する(2)、(3)についても、逐次研究成果を取りまとめて公表を行う。
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Causes of Carryover |
本研究では、コロナ禍などの情勢、および、代表者の産育休など体調面により、当初に計画していた海外調査や長期滞在の規模を縮小せざるを得なかったため、次年度使用額が生じている。ただし、これまでに作例集成については作業を進めており、今後は予定していた国内の所蔵機関を中心に調査を再開し、調査を踏まえた新たな作例集成の完成を目指す。また、調査データ保存に必要な備品を更新しデータベースの完成に向けて慎重に準備を進める。
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