芥川龍之介・菊池寛共訳『アリス物語』・『ピーターパン』に関する基礎的研究

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K13080
• Research Institution: Ryukoku University
• Principal Investigator: 澤西 祐典 龍谷大学, 国際学部, 講師 (30771133)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 日本近代文学 / 芥川龍之介 / 不思議の国のアリス

Outline of Annual Research Achievements

「不思議の国のアリス」の芥川龍之介・菊池寛の共訳である『アリス物語』（文芸春秋・興文社、昭和２年）について、本文分析を終え、共訳の範囲等について、先行訳・論を踏まえた研究論文の執筆中である。論文は2021年度内に発表する予定である。また交付申請書に記載した研究実施計画に沿い、その研究成果について、広く一般に知ってもらうための出版計画をすすめている。
くわえて同二名（芥川・菊池）の共訳名義である『ピーター・パン』（文芸春秋・興文社、昭和４年）についても研究に着手した。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス（COVIT-19)感染拡大の影響のため、大学の研究方針のため、首都圏への移動が制約されており、資料の確認が行えていない。くわえて、従来と異なる業務対応といった外的要因が重なり、研究に割けるエフォートが大幅に低減したため、研究計画に大きな遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

資料的な裏付けが取れ次第、芥川・菊池共訳『アリス物語』について論文成果として発表を試みる。また、『ピーター・パン』について年度内に学会発表を行う予定である。

Causes of Carryover

国際学会出席（発表）・海外文献調査を予定していたが、新型コロナウイルス（COVIT-19)感染拡大の影響で、実施することができず、予定していた旅費が発生しなかったため。