2023 Fiscal Year Research-status Report
第二次世界大戦期アメリカ文学批評の創出と美感的言説の変容
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19K13122
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
千葉 洋平 中京大学, 国際学部, 准教授 (30802821)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 文学批評 / 解釈 / 教授法 / aesthetic / 新批評 / プロパガンダ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、令和3年度に実施した発表を出版というかたちまとめてきたものを査読付きの雑誌に投稿した。本研究内容は、コロナ禍により計画通りに進まず、実質的な結果としてかたちにすることに想定外の時間がかかってしまっていた。当該年度においても、足りない第一次資料を補うことができなかったため、コロナ流行以前の調査の第一次資料について第二次文献を利用することで考察を広げ、文学領域における解釈を体系的に整理しつつ、読みの教育法につながる知見を発展させた。 引き続きKenneth Burke, I. A. Richards, さらには彼らの知見を利用してきたAnn Berthoffらの文学形式についての考察を整理していくなかで、現代のメディア研究においても再度彼らの視点が見直されていることに気づき、現代の知的潮流に交差させることで、現代にも通用する読解方法のあり方を模索してきた。彼らの文学批評や読解方法は、事実との比較を通して論客の誤りを指摘するような批判的な読解方法とは異なり、全ての考えの利点と盲点を把握しつつ、補えるような視点、つまり誤解を理解しながら会話を発展させる読解方法のあり方を体系的に洗練させたものである。 当該研究では、それら全てを展開しつつ要約することはできなかったが、少なくともそれらの一部は論文というかたちとして提示できた。掲載の承諾が年度内に得られなかったため、再度の延長とともに研究結果の最終的な調整を行く。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 研究計画の延長によるうまくリソースを活用できず、思うような研究調査ができなかったが、期間をかけたことにより概ね納得のいく結果につながっている。 2. 執筆論文が当該年度以内の掲載に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は執筆論文がしっかりと掲載にいたるように足りない部分を補いつつ、さらに研究結果を展開できるように研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
論文執筆の調整のために費用を残している。掲載に向けて費用を利用する予定である。
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