2022 Fiscal Year Research-status Report
The basic grammar of Japanese Sign Language and its video documentation
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19K13157
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Research Institution | National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities |
Principal Investigator |
高嶋 由布子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害福祉研究部, 流動研究員 (40792271)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日本手話 / 記述言語学 / 非手指要素 / 語彙 / 文法 / 半構造化談話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、消滅危機言語としての日本手話の記録・保存のための基本となる辞書・文法・談話作成のモデルケースを創出するのが目的である。 研究4年次である本年度は、昨年度に引き続き、データの収集とアノテーション付与、整理を行った。新型感染症拡大下にて対面での調査・撮影ができなかったが、オンラインでの半構造化談話の収集を進めることができた。 語彙調査に関しては、語彙のアノテーションを完了した。論文を投稿するべく、図を作成し、草稿を執筆した。データベースとして公開するために、現在国際的に標準的になってきている手話語彙データベースについて調査を進めた。本研究ではこのデータベースシステムを構築することまではいたらないため、今後の課題として共同研究をはじめる準備をしている。 文法調査は、感染症拡大下で実施を見合わせており、既存の形容詞文データのアノテーションを、手指語彙だけでなく、目、眉、頭、口の動きなどの非手指要素のレイヤー別に詳細に施し、分析を進め、論文執筆を行っている。 談話資料に関しては、オンラインで採集する方法が確立した。半構造化談話の課題は、オンラインで採集することができるようになった。本年度に10組撮影し、目標の12組24名を採録し、そのすべてに手指語彙のミニマルなアノテーションを施すことができた。各々の組につき3つの課題、立場を交代しての6本の短い談話が採集でき、場面別の談話マーカーの記述分析と、動詞文の分析の為のコーパスとして用い、各々分析を進めている。一部の成果は年度末に日本言語学会の口頭発表に発表を応募し、採択された。 本研究で行った日本手話の現状に関しての記述研究をもとに、日本語学会シンポジウムで講演を行った。また、語彙調査を元にした理論研究である概念メタファー論について、共著でブックチャプターを寄稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、対面での文法課題ができなかった。一方で、語彙課題は終了し、談話資料も十分に得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
文法課題に関する対面での調査を再開し、すでに得たデータの分析を進める。限られた時間で分析可能な側面に注目し、研究成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、マスクを外して対面での撮影が原則となる、文法課題はほとんどできなかった。令和5年度は、対面調査を再開し、定期的に調査を実施し、アノテーション作業を鋭意進める予定である。
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Research Products
(5 results)