2022 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of the differences between phonetic and phonemic perception using mismatch negativity (MMN) responses
Project/Area Number |
19K13169
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
篠原 靖明 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (10732737)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 音声知覚 / 音素認識 / ミスマッチ陰性電位(MMN) / 事象関連電位(ERP) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ヒトが言語音を音声として知覚した際、また音素として認識した際に表れる脳波をそれぞれ計測し、その違いを明確化することを目的としている。本課題4年目にあたる2022年度には、前年度に録音した音声を使って、日本語話者が日本語音声(音素)を知覚している際の脳波計測を遂行した。三条件下におけるミスマッチ陰性電位(MMN)の振幅やそのタイミングを計測し、比較した結果、ヒトが言語音を音素として認識する際、MMNの振幅が大きくなること、またそのタイミングが他の条件と異なることが分かった。本研究結果は、脳の言語音声処理メカニズムを解明することに貢献する。2023年度には、本結果を国際学会で発表する予定であり、さらに論文として国際ジャーナルへ投稿することを予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染症拡大の影響により、本研究のデータ収集の開始時期に遅れが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度に収集したデータを2023年度も継続して分析する。その結果を国際学会で発表し、さらに国際ジャーナルへ論文として投稿する予定である。
|
Causes of Carryover |
本研究のデータ収集は終えたものの、国際共同研究として次年度にも継続的な分析を行い、その後学会発表や論文執筆を行う必要がある。海外でのデータ分析、学会発表やその準備、論文執筆等に伴う費用に研究費を使用する。
|
Research Products
(7 results)