2020 Fiscal Year Research-status Report
Experimental studies to identify the associative process for novel word forms and perceptual features
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19K13181
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
神原 利宗 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (90724120)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 語と感覚情報の連合 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,新型コロナウイルスの影響により対面による研究の実施が困難であったため,語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験を行なった。2020年度の研究意義は,語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験の研究法の確立と実施,語と感覚情報の非恣意的連合に関する調査,語と連合する感覚情報と他の心理特性との関連に関する調査,語と感覚情報の連合に関する対面実験などの成果報告が挙げられる。当初の研究の目的「新奇語と感覚情報の連合に関する対面実験」をオンライン化に伴い改良し,発展させることによって,研究実施計画よりも多くの成果報告をすることができた。オンライン調査とオンライン実験は,Google formsとgorilla.scを活用することによって,実施することができた。また参加者の募集に関しても,クラウドソーシングを活用することによって,実施することができた。またオンライン調査とオンライン実験を実施する中で,語と感覚情報の連合に関してだけでなく,語と感情情報の連合や,語と連合する感覚情報や感情情報と他の心理特性との関連についても検証し,明らかにすることができた。2021年度は最終年度であり,2021年度も新型コロナウイルスの影響が続くと思われることから,2020年度に確立した語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験を2021年度も継続することによって,語と感覚情報の連合に関する言語心理学分野の研究を発展させていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響により当初の計画を変更する必要があったが,語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験の実施と確立,成果報告をできたことから,おおむね順調に進展していると思われる。一方で,2021年度も語と感覚情報の連合に関する対面実験の実施は難しいことから,2020年度に方針転換し,発展させてきたオンライン調査とオンライン実験によって,2021年度も継続して語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験の実施とその成果を発表することによって,語と感覚情報の連合に関する言語心理学分野の研究発展を促進させていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として,語と感覚情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験の実施継続と成果発表の推進が挙げられる。具体的には,どのような語(言語情報)とどのような感覚情報(非言語情報)が連合しやすいのかを調査することや,語(言語情報)に連合するどのような感覚情報(非言語情報)が語の理解や学習に影響を与えているのかについて,オンライン調査とオンライン実験によって検証し,明らかにすることを推進方策として考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナウイルスの影響により,研究方法を対面実験ではなく,オンライン調査とオンライン実験にする必要があったため,使用計画に大きな変更があった。一方で,2020年度において,語と感情情報の連合に関するオンライン調査とオンライン実験の方法の確立ができたため,2021年度は2020年度の未使用額を含めた使用計画が実施できる。
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