2020 Fiscal Year Research-status Report
Skype-based Video Chat to Improve Speaking Skills and Reduce Anxiety in Scripted and Unscripted Lesson Groups
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19K13257
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小林 翔 茨城大学, 教育学部, 助教 (10821647)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ビデオ通話 / CMC / スピーキング / 不安 / やり取り / オンライン英会話 / 抵抗感 / WTC |
Outline of Annual Research Achievements |
実施2年目の実績成果は,以下の2点にまとめられる。1点目は学会発表である。2020年10月にオンラインにおいて開催された小学校英語教育学会全国大会岐阜大会において,「小学校児童のスピーキング力向上とコミュニケーションをしようとする意思の育成を目指したビデオ通話の実践」について発表した。また、2020年12月にオンライン大会において開催されたAn International Conference on Engineering, Technology and Education (TALE2020)において”Comparison of a Videoconferencing Intervention’s Effects on Students’ English-Speaking Anxiety”について発表した。2点目は学会誌の掲載である。高校生に対して,即興群と準備群に分けて外国人講師との1対1のビデオ通話の実施およびその効果測定を行った。参加者自身の不安の変化について分析した。この成果は,2020 IEEE International Conference on Engineering, Technology and Education (TALE)のproceedingsに掲載されている。さらに,小学生に対して,海外とのビデオ通話の実践を行い,スピーキング力の向上,抵抗感の変化について分析した。この成果は,小学校英語教育学会紀要に掲載されている。また,大学生に対して,ビデオ通話及び非同期型のビデオ共有システムを活用した実践を行い,発話の抵抗感の変化及び実践の効果について分析した。この成果は,全国英語教育学会研究紀要に掲載されている。これらの研究実績を踏まえ,ビデオ通話を活用した即興的スピーキングの実践の促進,一般化を図るべく研究研修会での講演や学会等で発信を続ける。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、小学生や大学生等、様々な熟達度の参加者を対象にビデオ通話の事例研究を行うことができた。また、学会発表だけではなく、学術雑誌等においても成果を発信することができた上に、即興的スピーキング不安や軽減の要因を調査できた。そして、これらの調査結果を全国大会等で発表するとともに、論文としてまとめるに至った。しかしながら、大規模なデータが十分に収集できず、実施方法も含めて再検討が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画通り、サンプル数を増やして実践規模を拡大し、量的に有効性を検証する。さらに、英語熟達度の高い参加者だけでなく、英語が苦手な学習者を対象に、個別の質的研究を行い、不安を与える要因、軽減方法、スピーキング力向上のためのフィードバックについても調査し、ビデオ通話中のやり取りなどを調査する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスの影響により、学会発表等がすべてオンライン開催になった。そのため、旅費の支出がかからなかった。また、テスト費用やオンライン費用についても、学校現場において定期的な実施ができなかったため、支出がなかった。令和3年度の使用計画については、異動に伴い研究推進のための教育機器等の物品費の購入や、書籍、国内外での学会発表費用、英文校閲費用等の使用を計画している。
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