2022 Fiscal Year Annual Research Report
Skype-based Video Chat to Improve Speaking Skills and Reduce Anxiety in Scripted and Unscripted Lesson Groups
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19K13257
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
小林 翔 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10821647)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ビデオ通話 / 同期型 / 非同期型 / 不安 / 抵抗感 / 国際的志向性 / 即興性 / やり取り |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の実績成果は、以下の学会発表と学会誌の掲載の2点にまとめられる。 ①2022年3月15日に開催された、56th RELC International Conferenceで口頭発表を行った。発表タイトルは、"Effects of Videoconferencing and the Continuation of Video Discussion Platform on International Posture"である。英語を苦手とする高校生158名を対象に、リアルタイムで即興的に英語でビデオ通話する同期型と非同期型の両方の方法を実施する群と、同期型のみを実施する群に分けて指導前後の効果を比較した。その結果、同期型の取り組みを1回実施しただけでは、国際的志向性を高めることが認めらないが、同期型の実施後、非同期型を組み合わせて継続して行った場合は、知的好奇心を刺激し、国際的志向性の向上に役立つ可能性が示唆された。2点目は学会誌の掲載である。「Psychological changes following L2 e-tandem learning: A case study」について分析した。海外の大学とビデオ通話で繋げ、英語と日本語を使いながらグループで即興的に会話する練習を1か月間実施した。その結果、発話の抵抗感や不安が軽減され、伝えるべき内容を持って自分の意見や考えを発信できるように変容する可能性が示された。この成果は、Electronic Journal of Foreign language Teaching 18(2) 129-139に掲載されている。本研究を通じて、英語を苦手とする学習者に対してビデオ通話を通した即興的な英語でのやり取りの実践がどの程度の効果を生むか、より効果的な指導のためにどのような指導が求められるかがある程度明らかになった。
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Research Products
(4 results)