2019 Fiscal Year Research-status Report
英語を英語で効果的に教えるためのティーチャートークの作成と検証に関する研究
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19K13283
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
山村 啓人 富山高等専門学校, その他部局等, 講師 (40734421)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語の授業は英語で / ティーチャートーク / 語彙指導 / Eliciting / Concept check questions |
Outline of Annual Research Achievements |
日本国内において、外国語としての英語の授業を行う場合、できるだけ目標言語である英語を多く用いることを基本としつつ、必要に応じて日本語を効果的に用いる必要があると思われるが、授業のどのような場面でどのように英語を用いるかは、個々の教師の考え方と実践に委ねられている。本研究は、授業でより豊かなインプットを生み出すことを支援するためのティーチャートーク集の作成を目的としている。背景にあるのは、あいさつや指示などの比較的定型表現の多いクラスルーム・イングリッシュの部分だけではなく、新出語彙や本文などの言語材料の意味や形式を多彩な英語で指導することで、学習者が英語で英語を理解する有意義なインプットややりとりを生み出すことができるという考えである。このことを実現するには、教師は指導する言語材料に応じて、生き生きとした文脈の中で使用例を示したり、質問をすることで学習者の知識を引き出したり理解度を確認したりしながら、やりとりを通して柔軟に英語を用いる必要がある。しかし現状では、そのような指導を支援する研修や指導書は少ない。そこで、高等学校で指導される語彙の中でも内容語に焦点を絞り、それぞれの単語を指導するためにはどのような英語を用いることができるかをティーチャートークの台詞の形で作成し、書籍化したいと考えている。今年度は既存の語彙リストを参考に語彙の選定を行い、ティーチャー・トークの作成に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、授業中の使用言語に関する先行研究やティーチャートーク作成に参考となる資料等を整理検討しながら、高等学校で指導される語彙に焦点を絞り、ティーチャートークの作成を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、ティーチャートークの作成を継続しながら、それらの有効性について学習者から実証データを収集・分析し、よりティーチャートークを洗練させていく予定である。
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Causes of Carryover |
購入を予定していた物品のうち、パソコンを購入する必要がなくなり、また当初参加予定だった学会に諸般の事情により参加できなかったため。次年度には図書購入費等に充てる予定である。
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