2020 Fiscal Year Research-status Report
英語コロケーション知識の習得における集中学習と分散学習の効果
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19K13306
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
中田 達也 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (00758188)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 英語教育 / 第二言語習得 / 語彙習得 / 分散効果 / コロケーション / 集中学習 / 分散学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、英語におけるコロケーション知識の習得において、集中学習・分散学習がどのような役割を果たすかを調査することである。これまでの研究では、個別の単語に関しては、集中学習よりも分散学習の方が習得を促進することが示されている。一方で、集中学習・分散学習が複数の語から構成されるコロケーション知識の習得にどのような役割を果たすかは明らかになっていない。以上のような理由から、本研究では集中学習・分散学習が英語コロケーション知識の習得において果たす役割を調査することで、効果的な語彙学習法を提案することを目的としている。
2020年度は、以下の2点を行った。第1に、96人の日本語を母語とする高校生を対象に、集中学習・分散学習・ハイブリッド学習(集中学習と分散学習の組み合わせ)が第二言語コロケーション知識の習得において果たす役割に関するデータ収集を行った。具体的には、研究参加者は集中学習条件・分散学習条件・ハイブリッド学習条件という3つの条件で、27の動詞+名詞からなるコロケーション(例. draw a conclusion, break a record, make contact)を3週間にわたって学習した。学習の成果は、学習の直後および2週間後に行われた事後テストによって測定された。分析の結果、直後テスト・遅延テストのいずれにおいても、ハイブリッド学習条件が最も高い得点に結び付いたことが示唆された。
第2に、研究課題に関連した論文を5本執筆した。それらは、Studies in Second Language Acquisition (Cambridge University Press), TESOL Quarterly (Wiley-Blackwell), Second Language Research (SAGE)などの査読付き国際誌に掲載されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度には、以下の3点を行うことを目標としていた:(1) 2019年度に収集したデータの分析、(2) 研究成果の発表および査読付き国際誌への投稿、(3) 日本語を母語とする高校生約100名を対象とした再実験の実施。当初の予定通り(1) ~(3)を遂行することが出来たため、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、これまでに行った2つの実験結果を踏まえて語彙習得を促進するための具体的な方法を考察し、効果的な語彙習得教材およびカリキュラムの開発・提案を行う。さらに研究成果を国際学会European Second Language Association (EuroSLA)で発表し、査読付き国際誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
【次年度使用が生じた理由】 研究発表をする予定であった国際学会(Annual Conference of the European Second Language Association)および国内シンポジウム(Annual JALT Vocabulary SIG Symposium)が新型コロナウイルス感染症の影響によりキャンセルされ、旅費および学会参加費の使用額が想定を下回ったため。 【2021年度請求分とあわせた使用計画】 使用予定であった旅費の一部は、オンライン開催される国際学会(Annual Conference of the European Second Language Association)への参加費にあてる。また、効果的な語彙習得教材およびカリキュラムの開発・提案および査読付き国際誌への論文投稿の費用として使用する。
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