2019 Fiscal Year Research-status Report
近代日本と朝鮮における「他者の創造」とそのプロパガンダ的機能
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19K13315
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プロパガンダ理論 / イメージの造出 / 他者化 / 古新聞 / 古雑誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
去年度はまず、研究に必要な道具を全て整備し、ズムーズに研究できる環境を作りました。文献の購入・読解を進み、令和1年度はAKSEとASCJ国際シンポジウム、韓国でのワークショップなどで自分の問題意識を鍛えることができた。今年に入って関連研究成果が出始め、その中にイメージ造出とステレオタイプについて史料をもとに議論できた。が、プロパガンダ理論やイメージ占有・再解釈・再造出を行うった歴史的人物を調査し、選んで、その人物に関連する史料を読み続けてきた。 史料調査も予定通りに行い、その史料を現在点で解読と分析を理論の把握と並行に行っております。 西洋の、特にヨーロッパでの朝鮮史研究は多いに日本の植民地史館をそのままに受容し、現在になっても相変わらず欧米研究者の大分は日本を通じて朝鮮史全体を眺めることが確認できた。ただ、アメリカ合衆国のKorean Studiesではこのような状況でない場合も多少確認できるが、特に近代における古代史の研究・政治的利用に関しては当時代の束縛性について把握されているのに、研究ぼ内容にその束縛が克服されていないこともさらに確認できたので、以前に筆者が思った問題意識には大きな変更がありません。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在点では文献・資料整理、データベース化が順調に進んでおり、研究課題に関連した3つの論文を作成したが、今訂正段階にあります。ただ、プロパガンダ理論実態に関連している調査は思い通りよりは少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナビルスのため、今年参加予定した国際会議・国内会議がすべて見合わせることや中止になったので、去年得られたフィードバックを基いて研究を進めることになります。現在点で中心的に焦点を合わせている歴史人物(矢内原忠雄、宇都宮徳間など)のスコープを大きくし、ヨーロッパと米国の研究状態に資料・日本の研究を合わせて分析し、イメージの再造出について勉強を含める方向にしていきたいが、それは予定通りのものである。
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Causes of Carryover |
新型コロナビルスの発生のため一部の研究費は使えなかったです。
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